「物理的に極めて短い時間だった」
ジムの女性用更衣室に入った男性が嫌疑なしと判断された。
ソウル江西警察署は5月7日、性暴力犯罪の処罰等に関する特例法違反(性的目的による多衆利用施設侵入)の疑いで捜査していた20代男性A氏について、不起訴処分を決定した。
A氏は今年初め、自身が利用していたジムで、“性的な目的”を持って女性用更衣室に立ち入った疑いを持たれていた。当時、更衣室付近でA氏を目撃した女性とジムのスタッフが事情を問いただしたが、A氏は疑惑を強く否定。自身の潔白を証明するため、自ら警察に通報したという。

A氏は警察の取り調べに対し、「スマートフォンを見ながら歩いていたため前方を十分に確認できず、誤って女性用更衣室の入口付近まで入ってしまった」と説明した。また、間違いに気付くとすぐに引き返しており、故意ではなかったと主張した。
警察は「防犯カメラの映像を分析した結果、被疑者が女性用更衣室側に立ち入っていた時間は10秒程度だった」としたうえで、「性的な目的を持って侵入したと認定するには、物理的に極めて短い時間だった」と説明した。
さらに、「被疑者のメッセンジャーの利用履歴を確認したところ、その時間帯に実際にメッセージのやり取りをしていた事実が確認された。誤って入ったという被疑者の主張には合理性がある」と付け加えた。
A氏の代理人を務めたチェ・ドンウク弁護士は、「性的目的による多衆利用施設侵入罪が成立するためには、単に立ち入ったという事実だけでなく、性的欲求を満たす目的や故意が厳格に認定されなければならない」と説明。
そのうえで、「一歩間違えれば不当に性犯罪者として扱われかねない状況だったが、監視カメラの映像やメッセンジャーの利用記録といった客観的な証拠によって嫌疑なしを立証することができた」と述べている。


