韓国の芸能事務所UAAが、大きな転換点を迎えている。
女優ソン・ヘギョが14年にわたる同行を終えたのに続き、俳優リュ・ジュンヨルも契約満了でUAAを離れることになった。
さらに俳優ユ・アインも、すでにUAAとの契約関係を終えていたことが明らかになっている。
一見すると、看板スターたちが相次いで離れる“連続契約終了”に見える。実際、ソン・ヘギョ、リュ・ジュンヨル、ユ・アインという名前が並べば、UAAの俳優ラインナップ再編として注目されるのは当然だ。
ただし、この3人を単純に同じ“退社”としてひとくくりにするのは少し違う。それぞれの契約終了には、まったく異なる意味があるからだ。
相次いで明らかになった3人の契約終了
まず、最も象徴的なのはソン・ヘギョだ。

UAAは6月26日、ソン・ヘギョとの専属契約が最近満了したと発表した。事務所側は「長い時間、互いに信頼しながら共に歩んできたUAAとソン・ヘギョは、これまでの同行を終え、それぞれの未来を応援することにした」と明らかにしている。
ソン・ヘギョは2012年のUAA設立初期から同社に所属してきた。実に14年にわたる関係だ。単なる契約関係というより、俳優人生の重要な時期をともに歩んできたパートナーに近いだろう。
本人もSNSを通じて、直接感謝の思いを伝えた。
「UAAと共にした時間は本当に幸せで、感謝していました。共にしたすべての瞬間は、私にとって大切な思い出として、いつも心にしまっておきます。UAAのすべての日々を心から応援します」
さらに、27年にわたる縁があったというパク・ヒョンジョン代表に向けて、「オンニ、ありがとう」とメッセージを残した。別れではあるが、対立や不和を感じさせるものではなく、長い信頼関係を丁寧に締めくくるような発信だった。
今後、ソン・ヘギョは1人企画会社を設立し、自身の道を切り開く予定とされる。長く共に仕事をしてきたスタイリストらスタッフも、彼女の独立を支える見通しだ。
ソン・ヘギョほどのキャリアになれば、必要なのは“売り出してもらうための事務所”というより、自分の作品選び、ブランド管理、海外活動、信頼するスタッフとの連携をどう設計するかだろう。
その意味で、彼女のUAA離脱は“退社”というより、トップスターとしての自立に近い。
一方、リュ・ジュンヨルのケースは事情が異なる。

UAAは6月30日、リュ・ジュンヨルとの専属契約終了を認めた。事務所側は「リュ・ジュンヨルの専属契約が終了したのは事実」とし、「契約書上の契約期間が終わった状態だ。今後の去就については把握していない」と説明した。
リュ・ジュンヨルは2025年6月にUAAと専属契約を結んだ。つまり、UAAとの同行は約1年で終了したことになる。ソン・ヘギョのように14年の長期同行を終えたケースとは、まったく性質が違う。
そのため、リュ・ジュンヨルの場合は、UAAとの関係に大きな意味を読み込みすぎるより、契約期間満了に伴うキャリア上の再移動と見るほうが自然だ。
一部では、G-DRAGONの所属事務所として知られるギャラクシーコーポレーションへの移籍説も取り沙汰されている。ただし、現時点で新所属先が正式に決まったわけではなく、リュ・ジュンヨルの次の拠点はまだ流動的だ。
俳優にとって所属事務所は、作品活動の方向性や対外的なイメージ管理にも関わる重要な拠点だ。短期契約を終えたリュ・ジュンヨルが次にどの事務所を選ぶのかは、今後の活動方針を占う材料にもなるだろう。
ユ・アインはG-DRAGONのいる事務所へ?
そして、最も慎重な見方が必要なのがユ・アインだ。

UAAは6月30日、ユ・アインとの契約終了について認めつつ、「最近終了したわけではなく、契約が終了してから数年が経っている状態」と説明している。つまり、ソン・ヘギョやリュ・ジュンヨルと同じタイミングで契約を終えたわけではないということだ。
ただ、報道によれば、ユ・アインは12年にわたってUAAと関係を築いてきた。正式な契約期間が終わった後も、信頼や義理を背景に活動支援が続いていたとされる。そうした関係も、今回の流れの中で改めて注目されることになった。
ユ・アインをめぐっては、ギャラクシーコーポレーションとミーティングを行ったとの報道も出ている。『OSEN』は、「移籍が確定した場合、少なくとも約10億ウォン(約1億円)から多ければ数十億ウォンの契約金を受け取る」とも伝えた。
ただし、これはあくまで報道段階であり、所属先が正式に決まったわけではない。
ユ・アインは薬物事件で裁判にかけられ、最終的に懲役1年、執行猶予2年、罰金200万ウォンが確定している。俳優としての活動再開に向けた関心も高いが、復帰をめぐる報道には慎重さが必要だ。
実際、チャン・ジェヒョン監督の新作『Vampire』(仮題)への出演説が出た際、監督側は「ユ・アインが出演するというのはまったく事実ではない」と否定している。つまり、ユ・アインの場合、現時点で語れるのは“復帰決定”ではなく、新たな後ろ盾を探す動きが報じられているという段階にとどまる。

同じUAAとの契約終了でも、3人の事情は異なる。ソン・ヘギョは、長い信頼関係を終え、自身のペースで活動するための独立へ。リュ・ジュンヨルは短期契約を終えて次の場所を探す段階に入り、ユ・アインは薬物事件後の再起をめぐり、新たな所属先を模索する局面に入った。
こうして見ると、UAAの“連続契約終了”は、トップ俳優たちが今どの段階にいて、次にどんなマネジメントや後ろ盾を必要としているのかを映し出す出来事でもある。
もちろん、UAA側の今後にも関心は集まる。現在、同社にはキム・デミョン、アン・ウンジン、キム・ダミ、チャン・ギヨンらが所属している。UAA側は「契約書上、契約期間が終わる俳優はこれ以上いない」とし、「新しい俳優を迎える具体的な計画もない」と説明した。
ソン・ヘギョ、リュ・ジュンヨル、ユ・アインは、それぞれ異なる事情でUAAとの関係を整理した。共通しているのは、いずれも韓国映画・ドラマ界で確かな存在感を示してきた俳優であるという点だ。
3人がどのような形で新たな一歩を踏み出し、再び作品で存在感を示すのか。その“次の一手”に注目が集まっている。
■【写真】「ショートカットは失敗だった?」ソン・ヘギョ、ようやく伸ばせるワケ


