方言か“極右ネット語”か BTSも注目の急浮上ガールズグループRESCENE、たった一言「怖いノ」で韓国騒然 | RBB TODAY

方言か“極右ネット語”か BTSも注目の急浮上ガールズグループRESCENE、たった一言「怖いノ」で韓国騒然

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方言か“極右ネット語”か BTSも注目の急浮上ガールズグループRESCENE、たった一言「怖いノ」で韓国騒然
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BTSのJUNG KOOKとRMまで反応した“急浮上ガールズグループ”が、たった一言で韓国を騒がせている。

渦中に立たされたのは、RESCENE(リセンヌ)のメンバー、ウォニだ。

【画像】BTSグクも「ヤッホー」と反応したRESCENE

YouTubeコンテンツで口にした「ムソンノ(怖いノ)」という言葉が、思わぬ論争に発展した。

日本語にすると伝わりづらいかもしれないが、韓国ではこの語尾「ノ」をめぐって、「慶尚道の方言なのか」「極右系オンラインコミュニティで使われる表現なのか」という論争にまで発展している。

そもそもRESCENEは、2024年にデビューした5人組ガールズグループだ。大手事務所ではなく、THE MUZEエンターテインメントに所属する“中小事務所発”のグループでありながら、最近韓国で急速に存在感を高めている。

そのきっかけのひとつが、慶尚南道・巨済(コジェ)出身のウォニと、日本人メンバーのミナミによる「巨済ヤッホー」ミームだった。飾らない方言と、ミナミの“ギャル”キャラクターが組み合わさったショート動画が拡散され、K-POPファン以外にも名前が届き始めた。

さらに7月に入ると、BTSのJUNG KOOKがミナミによる自身のソロ曲カバー映像に反応。RMもSNS投稿でRESCENEの楽曲『Pinball』をBGMに使用した。日本ではまだ知名度が高いとは言い切れないが、韓国では「中小ドルの奇跡」とも呼ばれ始めた存在である。

RESCENE
(写真提供=OSEN)RESCENE

そんな勢いのなかで浮上したのが、今回の「怖いノ」騒動だった。

方言か、“極右ネット語”か?

問題の場面は、ウォニのYouTubeチャンネルに投稿された動画に登場する。

日本人メンバー・ミナミの自宅を訪ねる内容で、制作陣が「怖いノ」という趣旨の言葉を発すると、ウォニも「怖いノ。照明から怖いんだけど」と応じた。

問題視されたシーン
(画像=ウォニYouTubeチャンネル)問題視されたシーン

これに対し、一部から「自然な慶尚道の方言ではなく、いわゆる“イルベ式表現”に近いのではないか」との指摘が出た。

「イルベ」とは、韓国の極右・嫌悪表現と結びつけて語られることが多いオンラインコミュニティ「日刊ベスト貯蔵所」の略称だ。「韓国の2ちゃんねる」として紹介されることもある。

とくに語尾に機械的に「ノ」を付ける話し方は、過去に同コミュニティの利用者が故・盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領を嘲笑する文脈で使ってきたとされ、韓国では敏感に受け止められることがある。

一方で、慶尚道方言にも「ノ」で終わる語尾は存在する。ウォニ自身も慶尚南道・巨済出身だ。そのため、批判に対しては「地元の方言を使っただけではないか」「語尾ひとつで極右認定するのは行きすぎだ」という反論も相次いだ。

この議論に加わったのが、慶尚道方言で知られるコメディアンのキム・シドクだった。キム・シドクは自身のSNSで、ウォニが使った「怖いノ」という表現について、疑問形の終結語尾として成り立つとの見解を示した。

彼は、慶尚道方言といっても地域差が大きいと説明。慶北と慶南、釜山、蔚山、大邱、さらに昌原や巨済といった地域でも言い回しは異なり、祖父母世代と若い世代でも使い方は変わる。

方言を一つの型に押し込め、「それは正しい」「それは間違い」と簡単に切り分けること自体が難しいというわけだ。

キム・シドクはさらに、方言は韓国の大切な文化資産だとし、若い世代の歌手が古い世代の方言に近い表現を使っただけで「イルベだ」と決めつけることに疑問を呈した。

RESCENE・ウォニ
(写真提供=OSEN)RESCENE・ウォニ

一方、批判側にも理由がある。

MBC慶南のキム・ヒョンジPDは、「女性アイドルと制作陣が仲よく“ノ、ノ”とやり取りしている様子を見て残念だった」とSNSに記した。彼女は、今回の表現が単なる慶南地域の方言ではなく、イルベ式の用法に近いと指摘した。

ただしキム・ヒョンジPDも、すべての使用者をイルベと断定したり、方言を検閲したりする趣旨ではないと線を引いている。

問題は、その表現がどのような文脈で広がり、どのような嫌悪表現の記憶と結びついてきたかを知ったうえで、どう使うかという態度にある、という見方だ。

アイドルの一言に政治圏まで反応

論争は、国立国語院への問い合わせにまで広がった。

オンラインの質問欄には、「ノ」で終わる語尾が慶尚地域の方言として説明されていることを前提に、「怖いノ」「かっこいいノ」「よくやったノ」などの表現がどこまで自然な方言として認められるのかを問う投稿が上がった。

さらに政治圏も反応した。

祖国革新党のチョ・グク元代表は、釜山方言とイルベ式表現を区別する必要があるとし、イルベは標準語の文末に機械的に「ノ」を付けて使うと指摘した。

これに対し、改革新党のイ・ジュンソク代表は、語尾ひとつで22歳のアイドルに思想的なレッテルを貼るのは行きすぎだと批判した。与野を問わず、「過剰な鑑別ではないか」という反応も出ている。

一人の若いアイドルの何気ない言葉が、方言、ネットミーム、政治的記憶、世代差を巻き込む論争へと広がった形だ。

RESCENEにとって今回の騒動が厄介なのは、まさに注目度が急上昇しているタイミングだったことにある。「巨済ヤッホー」で親しみやすい地元感が受け、BTSメンバーのSNS投稿を通じて海外ファンにも名前が届き始めていた。

RESCENE
(写真提供=OSEN)RESCENE

その“素の言葉”や“方言キャラクター”こそが魅力だったはずなのに、今度は同じ方言が論争の火種になった。

もちろん、今回の一言だけでウォニやRESCENEを特定の思想と結びつけるのは大げさだ。

彼女が実際に慶尚南道・巨済出身であること、方言には地域差と世代差があること、そして若い世代の言葉遣いはネットミームとも混ざりやすいことを考えれば、単純に白黒をつけられる問題ではない。

それでも、この騒動がここまで広がったこと自体が、今のRESCENEの位置を物語っている。

BTSメンバーの反応も追い風に、方言を武器に親しみを広げてきたグループが、今度はその方言をめぐって論争の中心に立つ。今回の騒動は、その急浮上ぶりを示す出来事でもある。

◇RESCENE プロフィール

韓国人メンバーのウォニ、リヴ、メイ、ゼナ、日本人メンバーのミナミで構成された5人組ガールズグループ。グループ名は「香りで再び(RE)場面(SCENE)を思い起こす」という意味で、大衆の心に長く残る音楽の香りを届けたいというチームの抱負が込められている。メンバー5人全員がビジュアル担当と評されることも。2024年3月に1stシングル『Re:Scene』を通じて正式デビュー。同年12月には東京タワーで日本初イベントを開催した。

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《スポーツソウル日本版》

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