NHKスペシャル「スパイはそこにいる 機密と監視の境界で」が7月12日夜9時から放送される。
同番組は、防衛機密や先端技術を狙う外国の諜報活動=スパイの実態に迫るドキュメンタリー。捜査関係者や元諜報員、事件の当事者への独自取材を通じて、日本をめぐる情報戦のリアルに迫る。
取材を通じて浮かび上がったのは、スパイの活動は決して映画やドラマの中の出来事ではなく、企業や大学、繁華街、SNSなど、私たちの日常のすぐそばに広がっている現実だった。その標的は特殊な立場の人物に限らず、一般の会社員や研究者、市民にまで及ぶ。

諜報員はSNSや何気ない会食をきっかけに信頼関係を築き、相手の承認欲求や不安、悩みにつけ込みながら協力者へと取り込んでいく。同番組では、こうした巧妙な手口や、これまで公になっていなかった安全保障に関わる情報流出の実態も明らかにする。さらに、15年間にわたり外国政府の諜報活動に関わったという元スパイの証言も交えながら、どのように情報が集められているかを独自取材で浮き彫りにしていく。

また、2026年に設置される見通しの情報機関の司令塔「国家情報局」についても焦点を当てる。インテリジェンス(国家の意思決定のために行う情報収集・分析など)機能の強化が図られる一方、個人情報の扱いやプライバシー侵害への懸念を訴える声もある。同番組では、国内外の事例を取材し、プライバシーを守りながら国民の安全をいかに確保するか、そのあり方を模索する。
激化する“見えない情報戦”の最前線を描く「スパイはそこにいる 機密と監視の境界で」は、7月12日(日)夜9時~9時49分(総合)で放送。※NHK ONEで同時・見逃し配信予定。


