マウンドでは鋭いボールを投げ込むプロ野球選手だ。
しかし“推し”を前にすれば、ただのファンになるようだ。
韓国プロ野球ハンファ・イーグルスに所属する台湾出身左腕、王彦程(ワン・イェンチェン、25)が、TWICEのナヨンと対面した様子が話題を集めている。
王彦程といえば、日本の野球ファンには東北楽天ゴールデンイーグルスに在籍していた投手としても知られる存在だ。現在は韓国KBOリーグのハンファでプレーし、今季導入されたアジアクォーター制度の成功例としても注目されている。
そんな王彦程が見せたのは、プロアスリートの顔ではなく、完全なる“11年目のONCE(TWICEファン)”の顔だった。
ナヨンを前に完全フリーズ

ハンファの公式YouTubeチャンネル「Eagles TV」では最近、「11年目のONCE王彦程、夢を叶えました!」という趣旨の動画が公開された。
動画には、7月4日に蚕室(チャムシル)球場で行われたLGツインズ対ハンファ戦を前に、この日始球式に登場したTWICEのナヨンと王彦程が対面する様子が収められている。
王彦程は台湾の高校時代からTWICEを応援してきたという。TWICEは2015年にデビューしているだけに、まさにデビュー初期からのファンだ。本人も「11年目のONCE」として、ナヨンに会える日を心待ちにしていた。
しかも、その準備ぶりが本気だった。
王彦程はナヨンが球場に来ると聞き、宿舎近くにあったTWICEのポップアップストアまでタクシーで向かい、サインをもらうためのグッズを購入してきた。さらに、ナヨンに伝えるために「11年のONCE」「写真を撮りましょう」といった韓国語まで練習した。

ところが、いざ本人を前にすると、完全にフリーズしてしまった。
待機室にナヨンが入ってくると、周囲の関係者は「この選手は韓国に来て、タクシーでポップアップストアまで行ってグッズを買ってきた本当のファンです」と紹介。その後も王彦程は言葉が出ず、代わりに関係者が「ハンファ・イーグルスの野球選手で、11年間ONCEです。本当にこの日だけを待っていた選手です」と伝えた。

ナヨンは王彦程と記念写真を撮り、彼が持参したグッズにサイン。夢のような時間を終えた王彦程は、待機室を出たあと「足の力が抜ける」と言って座り込んでしまい、周囲を笑わせた。
その後も、写真を見返しながら「わあ、本当にヤバい!」と何度も感激。さらに、ナヨンとの対面を手助けしてくれたLG側に向かって深々と頭を下げ、「LGありがとうございます!」と叫ぶ姿まで見せた。

ネット上でも、この“成功したオタク”ぶりに反応が相次いだ。
「デビュー初勝利の時より幸せそう」「ONCEってみんな同じリアクションするんだと安心した」「プロ野球選手なのに、ナヨンの前ではただのガチファンになっているのがかわいい」といった声が寄せられている。
もちろん、王彦程はただの“推し活に成功した選手”ではない。
今季のKBOリーグで導入されたアジアクォーター制度において、王彦程はハンファにとって大きな戦力となっている。韓国メディアによると、7月6日時点で17試合に登板し、7勝3敗、防御率3.59を記録。チームの先発ローテーションの一角を担い、リュ・ヒョンジンに次ぐ勝ち星を積み上げている。
その活躍によって、台湾でハンファ戦の中継が始まるほど関心も高まっている。台湾出身、日本の楽天を経て、韓国のハンファで結果を残す左腕。その彼が、韓国を代表するガールズグループTWICEのナヨンを前に、完全に少年のような表情を見せたからこそ、そのギャップが余計に愛されているのだろう。
さらに、インスタグラムに王彦程とナヨンの対面写真を投稿されると、楽天時代の元チームメイトである田中将大もコメントを残し、日本との縁も感じさせた。

グラウンドでは頼れる先発投手。だが、推しの前では11年目のONCE。
国籍も、リーグも、プロスポーツの緊張感も越えて、憧れの人を前にすれば誰もがただのファンになる。王彦程の“足が崩れた”対面がほほえましく広がっている理由は、そこにあるのかもしれない。
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