日本でも話題のマンジャロなどの“痩せ薬”。
世界的に深刻な品薄状態が続くなか、その実態と副作用に注目が集まっている。
7月11日朝に韓国で放送される報道番組『ニューストーリー』では、痩せ薬ブームの光と影にスポットライトを当て、実際の使用者たちの証言を通じて検証する。また、美容目的で急速に広まっている肥満治療薬の危険な乱用実態にも迫る。
古今東西、女性の美を求める欲求は絶え間ない。現代において、体型管理のために痩せたいと望む女性たちは、ウゴービやマンジャロといった薬に頼って減量している。
「奇跡の薬」

盆唐ソウル大学病院・胸部外科のチャン・ヒョンウ教授は、患者に常に減量の重要性を説いてきたが、自身も体重118kgあった重度肥満者だったという。胃の一部を切除する手術まで受けたものの、リバウンドによって再び体重が増加。しかし、ウゴービの使用後は肥満から抜け出すことができたという。
チャン教授は「肥満は意志の問題ではなく、治療が必要な病気だ」として、薬が切り開いた新時代を高く評価している。
芸人のナム・ヒョナも、肥満治療薬によって約30kgの減量に成功した一人だ。痩せたことで肥満に伴う慢性疾患も大きく改善し、「着たい服を自由に着られるようになった」と話すナム・ヒョナは、「人生を根底から変えた奇跡の薬」と表現している。
しかし、この薬がすべての人にとって有用というわけではない。SNSには成功体験があふれる一方で、深刻な副作用を訴える人も後を絶たないのが現実だ。
深刻な副作用も
20代会社員のイ・スジンさん(仮名)は、肥満治療薬の使用開始から3カ月後、激しい腹痛で救急搬送され、急性膵炎と診断された。炎症数値は正常値の10倍にも達し、膵臓の一部が壊死。その結果、後遺症として一生涯糖尿病を患う可能性があると告げられ、大きな衝撃を受けたという。

また別の使用者であるチョン・ハウンさん(仮名)は、8kgの減量には成功したものの、激しい吐き気や脱毛の副作用に苦しみ、服用を中断。その結果、わずか2カ月で体重は元に戻ってしまったと語る。
それでもチョンさんは、「食事制限や運動という地獄のような過程よりは、副作用を受け入れる方がマシ」と考え、使用を再開したとしている。
そして、さらに深刻なのは、肥満治療薬が美容目的で乱用されている現状だ。
専門家は警鐘
本来、これらの薬はBMI(体格指数)が30以上、または27以上で高血圧や糖尿病などの合併症を抱える患者に限って処方されるべきものだ。しかし実際には、標準体重や低体重の人にまで安易に処方する、いわゆる“ウゴービ・マンジャロの聖地”と呼ばれる医療機関まで存在しているという。
身長160cm、体重56kgという標準体重のチェ・ユジンさん(仮名)も、4カ月前からこの注射を使用している。投薬日記を投稿し続ける彼女のSNSやブログには、処方先を尋ねるコメントが後を絶たない。
すでに目標体重の48kgに到達しているにもかかわらず、さらに痩せたいという執着から使用をやめられず、依存に近い状態を見せているという。
このような現状について専門家らは、「肥満ではない標準体重の人が長期間使用した場合、身体にどのような深刻な影響を及ぼすのか十分な研究すら行われていない」と指摘。その上で、「美容目的だけで安易に使用してはならない」と強く警鐘を鳴らしている。
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