今年上半期のK-POPガールズグループの序列は、どのように動いたのか。
その手がかりとなるのが、韓国企業評判研究所が毎月発表している「ブランド評判」ランキングだ。
同ランキングは、参加指数、メディア指数、疎通指数、コミュニティ指数を総合して算出されるもので、音盤や音源成績だけでは見えにくい“話題性”や“オンライン上の存在感”を測る指標といえる。
今回は、ガールズグループの「ブランド評判」ランキングの2026年2月から7月までの結果を中心に見る。というのも、毎月のランキングはおおむね前月中旬から当月中旬までのビッグデータを対象としており、1月発表分は実質的に2025年12月の動きも大きく含むためだ。
2月から7月発表分までを追うことで、2026年上半期の流れがより鮮明になる。
女王はIVE、しかし7月に急変?
その結果、まず際立つのがIVEの強さだ。

2月のランキングで1位に立ったIVEは、3月、4月、5月、6月まで5カ月連続でトップを守った。
2月はブランド評判指数519万460ポイント、3月は669万379ポイント、4月は637万2506ポイント、5月は466万3701ポイント、6月は602万5982ポイントと、月ごとの上下はありながらも首位の座を譲らなかった。
背景には、グループとしての安定した人気に加え、2ndフルアルバム『REVIVE+』に対する反応、ウォニョンを中心とした個人の話題性、ワールドツアーによるグローバルな活躍などがある。
実際、6月の分析ではIVEのキーワードとして「LUCID DREAM」「チャン・ウォニョン」「ワールドツアー」が挙がっており、音楽活動とメンバー個人のスター性が同時にブランドを押し上げた形だ。
2026年上半期の“ブランド評判女王”を1組挙げるなら、IVEであることは疑いにくい。
一方で、その独走体制に7月、異変が起きた。
7月13日に発表された「7月のランキング」では、デビュー10周年を機に再集結したI.O.Iが1位に立った。“女王”IVEは、6位にまで順位を落としている。

もちろん、これはIVEの人気失速をそのまま意味するものではない。ブランド評判は月ごとの話題量やメディア露出に左右されやすい指標であり、長期的な実力やファンダム規模を直接示すものではないからだ。
それでも、「5カ月連続1位」だったIVEが6位に下がった事実は、2026年のガールズグループ市場がいかに流動的であるかを示している。
I.O.Iの1位は、長くK-POPファンの記憶に残ってきたプロジェクトグループの復活が、ブランド評判にも大きく反映された形だ。
ただし、上半期のガールズグループ勢力図を考えるうえで、より象徴的なのは2位に入ったRESCENEの急浮上だろう。
RESCENEは、5月にはトップ30にも入っていなかった。ところが6月に6位へ急浮上すると、7月には一気に2位まで駆け上がった。7月のブランド評判指数は423万9616ポイントで、前月比64.27%上昇。わずか2カ月で圏外から最上位圏へ食い込んだ格好だ。

この急上昇は、単なるランキング上の数字にとどまらない。RESCENEは、2024年8月に発売した1stミニアルバム『SCENEDROME』のタイトル曲『LOVE ATTACK』が、発売から約2年を経て韓国最大級の音源チャートMelon「TOP100」で1位を記録。SNS発の話題をきっかけに再注目され、リバイバルヒットの“神話”を完成させた。
さらに7月には、ドミノ・ピザの新ブランドモデルにも抜擢された。ブランド評判での上昇が、音源チャート、そして広告市場での評価にもつながり始めている点で、RESCENEは2026年夏の“急浮上組”を象徴する存在といえる。
新人・若手グループのなかで安定感を見せているのはILLITだ。

2月6位、3月5位と上位圏に入り、5月、6月、7月はいずれも3位を記録した。新人らしい爆発力だけでなく、一定期間トップ3圏に残り続けている点が重要だろう。
春以降の推移を見る限り、ILLITは一過性の話題ではなく、次世代ガールズグループの中心候補として定着しつつある。
相変わらず強いBLACKPINK
常連としては、BLACKPINKが稼働量よりも“ブランド力”の強さを証明した。
2月から6月まで5カ月連続で2位を記録し、7月も4位を維持した。グループとして常時フル稼働しているわけではないにもかかわらず、ランキング上位を守り続けているのは、メンバー個々のグローバルな知名度と、BLACKPINKという名前そのもののブランド価値がなお圧倒的であることを示している。

また、TWICE、aespa、LE SSERAFIMもトップ10圏内で存在感を保った。
TWICEは2~3月に3位を記録し、その後も4月6位、5月5位、6月5位、7月8位と上位圏に残った。デビュー11年目を迎えても、ワールドツアーや個人活動を通じて話題性を維持している点はさすがだ。
aespaも2月5位、4月4位、6月4位、7月7位と、月ごとの上下はありながらもトップ10常連の地力を見せた。LE SSERAFIMは2月9位、3月10位から、4月3位、5月4位、7月5位へと浮上し、春以降に再び上位へ食い込んだグループといえる。
こうして見ると、2026年上半期のガールズグループ勢力図は、単純な“世代交代”では語れない。
IVEは上半期の絶対的な勝ち組だった。BLACKPINKは活動量に左右されないブランド力を保ち、TWICE、aespa、LE SSERAFIMは既存強者として上位圏を支えた。
その一方で、ILLITがトップ3常連に近づき、RESCENEが7月に一気に2位へ浮上するなど、新興勢力の伸びも鮮明になっている。
2026年上半期のK-POPガールズグループ市場は、IVEの独走で始まり、7月の大波乱で折り返した。
5カ月連続1位のIVEが6位へ下がり、RESCENEが2位に食い込んだことは、いまの市場が固定された序列ではなく、話題性ひとつで勢力図が塗り替わる時代に入っていることを示している。
下半期、この流れをIVEが再び押し戻すのか。それとも、新たな急浮上組が“次の女王”争いに加わるのか。K-POPガールズグループ戦国時代は、まだまだ終わりそうにない。
■BTSも「ヤッホー」と反応! KARA名曲リメイクまで…話題のRESCENEが日本に急接近?


