8月12日午後10時から放送されるNHK特集ドラマ『手塚治虫の戦争』のメインビジュアルが公開された。あわせて音楽を原摩利彦氏、漫画考証を三浦みつる氏、漫画指導をつのがい氏が担当することも発表された。

音楽を手がける作曲家の原摩利彦氏は、ピアノを中心とした室内楽や電子音を用いた音響作品を制作。映画『国宝』『流浪の月』や羽生結弦『Prequel : Before the WHITE』など多岐にわたる作品で音楽を担当。第49回日本アカデミー賞最優秀音楽賞・主題歌賞をW受賞するなど受賞歴も多数持つ。
原氏は「殴られたり、自由を奪われたりした戦時中の不条理を、ペンで漫画を描くことで作品へと昇華した手塚治虫。その姿を想像しながら、尊敬の気持ちを込め、そして手塚作品に見られる遊び心も忘れないように音楽を書きました」とコメントしている。

メインビジュアルおよびドラマ本編の漫画考証を担当する三浦みつる氏は、1972年に週刊少年ジャンプでデビューし、手塚治虫のアシスタントを経て活躍。代表作「The♡かぼちゃワイン」は1982年にTVアニメ化され、第7回講談社漫画賞少年部門を受賞している。
三浦氏は「魂を込めて命懸けで描いた漫画が、夢や希望とともに戦禍によって踏みにじられ打ち砕かれる悲惨な戦争。それでも描き続ける鉄郎少年の漫画は、自分自身や周囲の人たちの生きる支えとなります。このドラマから手塚先生の平和を願うメッセージをぜひ受け取ってほしいと思います」と思いを語った。

メインビジュアルの作画・漫画指導を担うつのがい氏は、手塚プロダクション公式イラストレーターとして活動しており、三浦氏が手がけたラフネームへのペン入れを担当した。つのがい氏は撮影現場を見学した際に「スタッフ・キャストの皆さんが細部までこだわり、一つひとつのシーンを丁寧につくり上げていく姿が印象的でした」と語っている。
ドラマは1973年の東京と1945年の大阪を舞台に、二つの時代が交錯する構成となっている。会社の倒産と連載打ち切りによってどん底に落ちた手塚治虫を高良健吾が演じ、戦時中の中学生・大寒鉄郎を原田琥之佑が演じる。軍事統制下で「非国民」と蔑まれながらも漫画を描き続ける少年の姿と、創作への自信を失いかけた中年期の手塚の葛藤が描かれる。




