日本で長く活動してきた韓国出身モデルのヨンア(40)が、久しぶりに私生活を語り、注目を集めている。
ヨンアは7月14日深夜に放送されたテレビ朝日系バラエティ番組『夫が寝たあとに』に出演。
2016年に長男を出産した後、気持ちが不安定になった時期や、2023年に離婚した元夫との現在の関係について率直に明かした。
出産後、夫婦関係にズレ
番組でヨンアは、出産後に「ガルガル期」(産後に気持ちが敏感になり、不安定になりやすい時期)が3年ほど続いたと告白。
「今までは自分のことばかりだった」が、出産後は優先順位が完全に子どもになり、周囲が心配するほどだったと振り返った。
さらに、夫から夫婦2人でのデートに誘われても、「この子を置いてご飯食べられるのって? ソワソワしちゃって。そういうのがうまくできなかった」と振り返った。母親としての意識が強くなる一方で、夫婦関係には少しずつズレが生まれていったようだ。
ヨンアは2009年に韓国人男性と結婚したが、2013年に離婚した。

2014年に日本人実業家と再婚し、2016年12月に第1子となる長男を出産。しかし2023年秋に夫婦という形を解消し、2024年12月に離婚を公表した。
もっとも、日本人実業家の元夫との関係は良好だという。番組では「めちゃくちゃ近くにパパもいて、土日とかもパパと一緒にいるし、夜は一緒にご飯食べたり」と明かし、「だから今のほうが仲いいかも。求めることもなくなる」と語った。
日本では、ヨンアといえばファッション誌『Oggi』の専属モデルなどで知られ、長くモデル、タレントとして活動してきた存在だ。テレビ出演やSNSを通じて、結婚、出産、子育て、離婚後のライフスタイルまで、日本では比較的なじみのある名前でもある。
ところが、韓国での受け止め方は少し違う。
今回の発言は韓国メディアでも一部報じられたが、現時点で大きく広く扱われているとは言いがたい。
さらに、韓国メディアがヨンアを紹介する際には、しばしば「キム・ヨンア」という本名に加え、「『ノンストップ3』でチェ・ミニョンの妹役を演じた人物」「日本でトップモデルになった人物」といった説明が添えられる。
韓国では「キム・ヨンアとは?」の見出しも
実際、今年1月に韓国番組『全知的おせっかい視点』に出演した際も、韓国メディアには「離婚2度・出産告白、キム・ヨンアとは?」「チェ・ミニョンの妹役から日本トップモデルへ」といった見出しが並んだ。

つまり、日本では“ヨンア”として定着している一方、韓国では今もなお「どんな人物なのか」を説明されながら報じられることが少なくないのだ。
それも無理はない。ヨンアは韓国で芸能界デビューし、MBCのシットコム『ノンストップ3』などに出演した経験を持つが、その後のキャリアの中心は日本に移った。
2004年に日本でモデル活動を始め、ファッション誌『Oggi』の専属モデルに抜擢。日本の20~30代女性の間で支持を集め、CMやテレビにも活動の幅を広げた。
韓国での芸能活動歴がありながら、知名度を大きく伸ばした場所は日本だった。そのため、韓国では「かつて韓国で活動していた女優・モデル」というより、「日本で成功した韓国人モデル」として紹介されることが多い。
今回の近況も、まさにそのギャップを映している。

日本では、シングルマザーとしての現在や、元夫と子どもを中心に築いている新しい関係性が自然に語られた。一方、韓国では「2度の離婚」「出産後の変化」「キム・ヨンアとは誰か」という文脈で取り上げられる。
もちろん、韓国でまったく知られていないという意味ではない。『ノンストップ3』出演時代を覚えている世代もいれば、2019年には韓国バラエティ番組『妻の味』(原題)への出演が「16年ぶりの韓国テレビ復帰」として話題になったこともある。
ただ、それでも日本での“ヨンア”像と、韓国での“キム・ヨンア”像には距離がある。
韓国でデビューし、日本で名前を定着させ、40代となった今は母として、モデルとして、そして一人の女性として現在地を語る。ヨンアの近況は、日韓をまたいでキャリアを築いた芸能人ならではの、不思議な距離感を浮かび上がらせている。


