空港ファッションの主役は、高級ブランドバッグではなかった。
LE SSERAFIMの宮脇咲良が手にしていたのは、“世界にひとつだけ”のバッグだった。
宮脇咲良は7月24日、LE SSERAFIMの日本ツアー日程に参加するため、仁川(インチョン)国際空港から日本へ出国した。
この日、彼女はグレーのミニワンピースにデニムジャケットを合わせた爽やかなスタイルで登場。そこにポイントとして添えられていたのが、白いバッグだった。
K-POPアイドルの空港ファッションといえば、高級ブランドのバッグや協賛アイテムに注目が集まることも多い。
だが、宮脇咲良がこの日持っていたバッグは、誰かが用意したブランド品ではない。自身の手でひと目ずつ編み上げた“手作り”のものだった。
自分の手で完成させた“作品”

彼女は最近、自身のインスタグラムで「方眼編みカバン製作Vlog」として、このバッグの制作過程を公開している。
動画は「始まりはいつも不安」という言葉から始まる。そこから「とにかく編む」と、本人が黙々と編み進める姿が早送りで映し出される。
しばらくして「結構編んだ」と、バッグの片側が形になった編み物を見せるが、そこで終わりではない。次に出てくるのは、「同じものをもう1つ編まないといけない現実…」という言葉だ。
バッグにするには、同じパーツをもう一枚編まなければならない。宮脇咲良は移動中の飛行機や空き時間を使い、図案を見ながら再び編み続ける。やがて「同じもの、もう一つ編んだ」「カバンらしくなってきた」と進み、2つのパーツをつなげていく工程へ。
さらに「フリルを編むのが一番楽しい」と仕上げに入り、最後は「ついに完成」と、白いバッグを披露している。

完成品だけを見れば、夏らしく涼しげなファッションアイテムだ。しかし、その裏には、短い空き時間を積み重ねながら、手を動かし続けた過程がある。彼女自身も「夏の間に完成できて良かった。かわいい図案を作る方々を本当にいつも尊敬する」と感想を残していた。
つまり、この日の空港ファッションで彼女が持っていたバッグは、単なる小物ではなかった。忙しい合間に、自分の手で完成させた“作品”でもあった。
市場価格ではなく、希少性という意味では、これほど“高価”なバッグもないだろう。本人の時間と手間、そして好きなものへの情熱が詰まっているという意味では、どんなブランドバッグにも代えがたい価値がある。

趣味から広がった新たな表現
宮脇咲良にとって、編み物はもはや単なる趣味にとどまらない。
彼女はこれまでにも、自身の編み物プロジェクト「KKUROCHET」を展開してきた。ブランド名やデザイン案、サンプル制作、ロゴデザインなどに積極的に関わり、ファンの意見も取り入れながら、編み物を自分だけの表現に変えてきた。
昨年には「KKUROCHET Holiday Edition」も披露。LE SSERAFIMのメンバーやFEARNOTへの感謝を込め、フォトカードホルダー、DIYデコアイテム、フードスカーフ、マフラー、ペンライト関連グッズなど、ファンとの交流から生まれたアイデアを形にした。

さらに今年1月には、フェリシモの手作りキットブランド「Couturier(クチュリエ)」のアンバサダーに就任。自ら企画・監修を手がけるコラボレーションブランド「SAKURA MIYAWAKI × Couturier」も始動した。
趣味として始まった編み物が、コンテンツとなり、ブランドへと広がっているのだ。
その意味で、今回の自作バッグでの出国は、宮脇咲良が長く育ててきた編み物という自己表現が、日常の装いの中にも自然に表れた場面だった。
LE SSERAFIMは7月25日の大阪公演を皮切りに、「2026 LE SSERAFIM TOUR ‘PUREFLOW’ IN JAPAN」をスタートさせる。大阪、神奈川、静岡、宮城、福岡の5都市を巡る予定で、ツアーの出発点となる大阪公演は早くから全席完売となっている。
大舞台へ向かう空港で、宮脇咲良が選んだのは、自分の手で編んだ白いバッグだった。
華やかなブランド品よりも、彼女らしさを語る一点物。空港ファッションの中に、宮脇咲良というアーティストのもう一つの魅力がのぞいていた。
◇宮脇咲良 プロフィール
1998年3月19日生まれ。鹿児島県出身。HYBE初のガールズグループLE SSERAFIM(ル セラフィム)のメンバー。2011年にHKT48の1期生オーディションに合格、2014年にAKB48との兼任が発表され、数々のヒット曲を生んだ。その後、2018年8月に放送された韓国Mnetのオーディション番組『PRODUCE 48』を通じてIZ*ONE(アイズワン)のメンバーとしてデビューし、2021年4月まで活動。2022年3月にHYBE傘下のSOURCE MUSICと専属契約を締結し、同年5月にLE SSERAFIMのメンバーとしてデビューした。テレビ番組などを通じてたびたびプロ意識の高さを見せ、気配り上手であることも相まってファンの間では“宮脇プロ”と呼ばれるほど。
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