歌手のト・ウニョンさんがこの世を去って11年が経った。
32歳だった。
ト・ウニョンさん(本名:ト・イェスルさん)は2015年8月3日、突然この世を去った。彼女の訃報は、同業者のヨン・ギュソンのSNS投稿によって広まった。
ヨン・ギュソンは当時、「歌がとても上手で、本当に大切で愛していた妹分のト・ウニョンが天国へ旅立ちました」と深い悲しみを伝えていた。
ト・ウニョンさんは2005年、ドラマ『頑張れクムスン』の挿入歌でデビュー。その後、2007年にはデジタルアルバム『カルメン』をリリースするなど音楽活動を展開していたが、結婚を巡って所属事務所と対立し、活動に支障をきたすことになった。

その後、2012年に放送されたtvNのオーディション番組『スーパーディーヴァ2012』に出演し、それまでの困難を打ち明けながら再起の夢を語っていた。「若い頃に軽率に決断してしまった。アルバムを出して歌手デビューはしたが、プライバシーの侵害や拘束されるのが辛かった」と後悔も語っていた。
また、所属事務所には結婚が契約違反とされ、法廷に立つことにもなったという。裁判には勝訴したものの、重度のうつ病を患い、生計を立てるためにライブカフェの歌手として活動せざるを得なかった日々もあったことを語っていた。場組では抜群の歌唱力でトップ8まで進出した。
彼女が亡くなった当時、新曲発表をわずか8日後に控えていたという事実も判明し、衝撃を呼んだ。
訃報を伝えたヨン・ギュソンは「オーディション番組『THE BOX』の頃から共に歌ってきたト・ウニョンが、歌手として新たなスタートを切る。私の楽曲『悲しい歌』リメイクのレコーディングも済ませ、ミュージックビデオも完成させて、あとは発表を待つだけだった。数日前に会った時は一緒にレコーディングをして明るく笑っていたのに、本当に信じられない」と無念の思いを述べていた。
さらに、彼女は亡くなる直前に、自身のSNSにプロフィール写真とともに「再出発 歌手ト・ウニョン」というメッセージを投稿していたことも明らかになり、多くの人々の胸を締めつけた。この投稿には、多くのネットユーザーたちが追悼コメントを残し、故人の冥福を祈った。
最終的に、ト・ウニョンさんの遺作となった『悲しい歌』のリメイクは予定通り、2015年8月11日に配信された。所属事務所は「ト・ウニョンの母親が、娘の最後の声が世に出ることを強く望んでいた。彼女を覚えているファンにこの歌を届けることが、天国にいるト・ウニョンへの最後の贈り物であり、私たちの責務だと考えるようになった」と明かした。

その後、このプロジェクトを企画したヨン・ギュソンは、故人の所属事務所と協議のうえ、音源の収益金を遺族に届けた。
(記事提供=OSEN)


