ソン・ヨンギュさんがこの世を去ってから1年が経った。
55歳という若さでの別れだった。
発見されたのは、京畿道・龍仁市処仁区の住宅街に駐車されていた車内だった。警察によると、事件性はなかったという。
ソン・ヨンギュさんは同年6月、飲酒後に約5kmを運転した疑いで警察に摘発され、不拘束のまま検察に送致されていた。血中アルコール濃度は免許取り消し基準にあたる0.08%以上だったことが明らかになっていた。
この事実は7月末に報じられ、当時出演していた舞台『シェイクスピア・イン・ラブ』、ドラマ『アイショッピング』『トライ:僕らは奇跡になる』を降板し、活動を中断した。特に、当時放送中だった『トライ:僕らは奇跡になる』では、必要最小限の出演シーンを除き、ほぼすべての登場シーンが編集でカットされた。

その飲酒運転騒動からほどなくして訃報が伝えられたことから、芸能界には大きな衝撃が走った。俳優仲間たちもSNSなどを通じ、悲しみと驚きをつづっていた。
1994年、子ども向けミュージカルでデビューしたソン・ヨンギュさんは、2019年の映画『エクストリーム・ジョブ』で演じたチェ班長役で広く知られるようになった。その後も『VIP-迷路の始まり-』『必死の追撃』『ストーブリーグ』『ナルコの神』『カジノ』などの話題作に助演として出演。また、世明大学の演技芸術学科で特任教授も務め、後進の育成にも尽力していた。
遺作は、今年6月に配信が始まったNetflixシリーズ『鉄槌教師』だ。ソン・ヨンギュさんは、与党「幸福希望党」に所属する大統領選候補のリュ・グァンピル役を演じた。リュ・グァンピルは、いじめの加害者である息子リュ・ジュンヒョン(演イ・スンギュ)の後ろ盾となり、権力を利用して事件をもみ消そうとする政治家という重要な役どころだった。
数々の作品で存在感を放ってきた名バイプレーヤーの熱演は、今も多くの人々の胸に深く刻まれている。
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