ステージ上の華やかな姿だけが、スターの“本当の顔”ではない。
照明も演出もなく、正面からカメラを見つめる証明写真。
多くの人にとって、普段よりも表情が硬くなり、仕上がりに落胆しやすい一枚だ。それでも、まるで写真集に収められたような完成度を見せ、話題をさらった韓国スターたちがいる。
その最新例となったのが、BTSのVだ。
Vは8月5日、自身のSNSを通じて、運動に励む姿や日常を楽しむ様子など、複数の近況写真を公開した。
なかでもファンの視線を奪ったのが、北中米ワールドカップ決勝のハーフタイム公演に参加した際に発給された入場パスの写真だった。
入場パスには、前髪を下ろした端正なヘアスタイルで、正面を見つめるVの証明写真が使われている。ステージで見せるカリスマ性とはまた異なる、飾り気のない自然な雰囲気が印象的だ。
証明写真とは思えない仕上がりに、ファンからは「証明写真まで完成度が高い」「出入証の写真まで完璧」「日常の一枚まで作品のようだ」といった反応が相次いだ。

話題を集めたスターの証明写真
韓国芸能界で“美しすぎる証明写真”の持ち主として真っ先に名前が挙がるのが、女優イ・ジュビンだ。
イ・ジュビンが2017年に撮影した証明写真は、くっきりとした目鼻立ちと端正な雰囲気から大きな注目を集めた。
今年5月に出演したバラエティ番組『ランニングマン』(原題)でも写真が改めて紹介され、番組MCのユ・ジェソクから「証明写真界の教科書」と絶賛されている。

一方、その美しさは思わぬ被害も招いた。
イ・ジュビンによると、写真は相談員や保険、投資勧誘、中古車販売など、さまざまな用途に無断で使われたという。なかには、彼女の顔写真を利用して投資を持ちかける詐欺もあり、さらには住民登録証の偽造にまで悪用された。裁判所への出席を求められたこともあったと明かしている。
“美しすぎる証明写真”が、本人の知らないところで信頼感を与える道具として使われてしまった。華やかな話題の裏に、深刻な被害が隠されていた異例の一枚だ。

女優コ・ヒョンジョンも、3月に新たなパスポート用写真を公開して注目を集めた。
パスポートの有効期限が切れたため、新しい旅券を発給してもらうべく区役所を訪れたというコ・ヒョンジョン。公開された写真では、長いストレートヘアを下ろし、落ち着いた表情でカメラを見つめている。
補正のない旅券用写真でありながら、整った目鼻立ちと自然な美しさが際立っていた。約10年前のパスポート写真も同時に公開し、本人が「昔のほうが若いのに、今より写りがよくない。なぜだろう?」と冗談交じりに語ったことも話題となった。

華やかに作り込まなくても成立する、ベテラン女優の存在感を改めて印象づけた。
日本人K-POPアイドルの証明写真も、韓国で関心を集めたことがある。IZ*ONE出身で、SAY MY NAMEの本田仁美だ。

彼女は2021年、韓国で運転免許試験に合格したことを報告。公開された韓国の運転免許証には、正面を向いた本田の証明写真が使われていた。
韓国メディアは、免許取得とともに写真の仕上がりにも注目。ネット上でも「証明写真がきれいに撮れている」といった反応が寄せられた。日本人メンバーが韓国で運転免許を取得したという出来事とともに、その一枚も関心を集めた。

そして、“美しすぎるパスポート写真”が思わぬ議論を呼んだのがハン・イェスルだ。
ハン・イェスルは2024年4月、「新しいパスポート写真はどちらがいいですか」と、候補となる2枚の写真をSNSで公開した。どちらも証明写真とは思えない完成度で、大きな反響を呼んだ。
ところが韓国メディアが外交部のオンライン事前検証にかけたところ、2枚とも旅券用写真としては不適合との判定が出た。背景が白ではなく淡い色だったことに加え、無表情ではなく笑顔だったことが理由として示された。

この検証はあくまで参考用だが、美しく仕上がった写真が肝心のパスポートには使えない可能性が浮上したことで、思わぬ注目を集めた。
入場パス、証明写真、パスポート、運転免許証など、用途はそれぞれ異なる。それでも共通しているのは、華やかな衣装や演出がなくても、スターの存在感までは消えないということだ。
ごまかしが利かないはずの一枚だからこそ、そこに映った“素の完成度”が、かえって人々を驚かせるのかもしれない。
■【写真】“身長差ヤバい…” BTSのV、女性スタッフとの2ショットが話題


