「深刻な危機に陥っている」
韓国サッカー界の問題が海外でも大きく報じられた。
英『BBC』は8月12日(日本時間)、「韓国サッカー界が外国人審判をめぐる性接待疑惑によって、さらに深刻な危機に陥っている」と報じた。
今回の疑惑の根拠となっているのは、韓国文化体育観光部が2016年に作成した調査報告書だ。この資料を最近、韓国放送局『JTBC』が入手して公開したことで、疑惑が改めて浮上した。
『BBC』は『JTBC』の報道を引用し、2010年代初頭、韓国で行われた試合を担当するため訪韓した外国人審判に対し、性接待に当たる性格の支出が行われたとする内容が調査資料に記されていると伝えた。
文化体育観光部の調査によると、韓国サッカー協会(KFA)の法人カードを使い、マッサージ店などで計560万ウォン(約60万円)が支出されたことが確認されたという。

対象には、2014年ブラジルW杯予選や2012年ロンドン五輪予選など、韓国代表が出場した試合の審判も含まれていたとされる。韓国は両大会とも本大会に出場しており、ロンドン五輪では銅メダルを獲得している。
日本にも波及
文化体育観光部の報告書は、当時のKFA職員がこれらの支出を食事代や飲み物代、マッサージ代などとして処理していたと判断した。『JTBC』は、KFA関係者が当時の状況について「当時は慣行のように行われていたことだった」という趣旨の説明をしたと報じている。
疑惑が広がるなか、KFAは公式謝罪文を発表。「さまざまな問題で失望とご心配をおかけしたことについて、深くお詫び申し上げます」と謝罪したほか、2026年北中米W杯での不振や国会聴聞会、警察による家宅捜索に加え、「協会職員の多くも知らなかった10年以上前の出来事に関する報道」についても言及した。
ただ、「現在、協会ではこのような不適切な行為や法人カードの不正使用は決して発生していないことを明確に申し上げます」とし、今回問題となっているのは過去の一定期間に行われた支出であることを強調している。
さらに、「勝利を追求する過程と公正なスポーツマンシップを通じてサッカーファンに喜びと感動を届けるべき協会が、最近、本来の目的を失い、非常に厳しい状況に置かれている」と認めた。
この性接待を受けたとされる審判には、日本人審判も含まれていたとされる。
これを受け、日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長は12日、都内で行われたイベント後に報道陣の取材に応じ、日本人審判に関する調査状況について質問されると、「JFAとして、その事実確認をしているという状況です」と説明した。
また『BBC』は、最近の韓国サッカーをめぐる別の問題についても取り上げている。
それが、代表監督の選任過程をめぐる問題だ。
元マンUパク・チソンらが改革へ
ホン・ミョンボ前代表監督とチョン・モンギュ前KFA会長は、先の北中米W杯で韓国代表がグループリーグ敗退に終わった直後、それぞれの職を退いている。

ホン前監督の選任過程をめぐっては、警察がこのほどKFA本部を家宅捜索した。ホン前監督の選任過程で業務妨害に当たる行為があったかどうかを調べるための捜査の一環だ。
問題の核心は、2024年にホン前監督が再び韓国代表の指揮を執ることになった過程にある。KFAは数カ月にわたって複数の外国人監督候補者と面談し、選考を進めていたが、最終的にはホン前監督と短時間の面談を行っただけで契約を結んだと指摘されている。
『BBC』は韓国メディアの報道を引用し、警察の捜査が外国人審判への性接待疑惑にまで拡大する可能性があると伝えた。
警察関係者は11日の記者会見で、この疑惑について「検討する」と述べたとされる。『BBC』は、韓国では一部の犯罪について公訴時効が15年であることにも言及した。
韓国サッカー界は現在、代表監督と協会会長のポストがともに空席となっている。
そのため、かつてマンチェスター・ユナイテッドなどでプレーしたパク・チソン氏が率いる「K-サッカー革新委員会」は、制度改革に向けた作業を進めている。
パク共同委員長は8月11日、次期KFA会長選挙を年内に実施することを目標としていると明らかにした。
革新委員会は、従来約200人だったKFA会長選挙の投票人団を、約2万人規模に拡大する案を勧告。従来のサッカー関係者やクラブ代表、指導者、選手だけでなく、より幅広いサッカー関係者が選挙に参加できる仕組みに変更する構想だ。
『BBC』は、性接待疑惑や警察の捜査、代表監督の空席、会長選挙制度の改革など、問題が相次いでいる状況を踏まえ、韓国サッカー界が深刻な危機に直面していると報じている。
(記事提供=OSEN)


