それほど特別な発言なのだろうか。
ガールズグループNMIXX(エンミックス)・ソリュンの何気ない一言が、海外ファンの間で思わぬ反響を呼んでいる。
きっかけは、ファンとのやり取りだった。
ファンプラットフォームで「ソリュンはキリスト教徒ですか?」と尋ねられたソリュンは、韓国語で「無宗教です」と回答。ところが、その直後にこう続けた。
「でも大切な日には、すべての神様に祈ります」
そして、自分でもおかしくなったのか、その後に笑いを示す表現も添えている。
このやり取りを紹介したXの投稿は、240万回を超える表示を記録した。
「試験前の私」と共感続々

興味深いのは、宗教についての発言でありながら、反応の多くが宗教論には向かっていないことだ。
海外ファンからは、「自分が何者なのかはっきりしていて好き」「正直で好き」といった好意的な反応のほか、「普段は宗教を信じていないけど、本当に困ったときは私もそう」「試験週間が近づいてきたときの私」といった共感の声が相次いだ。
韓国語では、「すべての神様が心を込めて作った顔だから、あんなにきれいなんだ」と、ソリュンのビジュアルに結びつける冗談まで登場している。
つまり、ファンに刺さったのは「無宗教」という部分そのものよりも、普段は信じていなくても、本当に大事なときだけは頼れるもの全部に頼りたいという、妙に人間臭い感覚だったといえそうだ。
これは日本人にとっても、それほど遠い感覚ではないだろう。
特定の宗教を信仰している意識はなくても、正月には初詣へ行き、受験前には神社で合格祈願をし、困ったときには「神様お願いします」と願う。
ソリュンの場合は、さらに一歩進んで「すべての神様に祈る」。
ひとつに決められないなら、全部にお願いしておこう。なんとも欲張りな“神頼み”にも見えるが、だからこそ笑えて、共感できる。

ちなみに、海外では今回の発言を受けて「finally an agnostic idol(ついに不可知論者のアイドルが)」という反応も出ている。
ただし、ソリュン本人が使った韓国語は「ムギョ」で、意味は基本的に「特定の宗教を持たない」「無宗教」を意味する。不可知論者(神様がいるかどうか人間にはわかり得ないとする立場)を意味する言葉を自ら使ったわけではない。
「無宗教」という一言を、ある人は不可知論として、ある人は“困ったときだけ神頼みする自分と同じ”として受け止めている。その解釈の幅広さも、今回の投稿が広がった理由のひとつなのかもしれない。
日本デビューを前に広がる“素の魅力”
そんなソリュンが所属するNMIXXは8月8、9日に日本の京王アリーナTOKYOでワールドツアー公演を開催し、28曲を披露。12月9日にはベストアルバム『N=MIXX』をリリースし、日本正式デビューする予定だ。

歌唱力やパフォーマンスで評価されることの多いNMIXXだが、今回注目されたのは、ステージとはまったく関係ないソリュンの何気ない回答だった。
「無宗教だけど、大切な日は全部の神様に祈る」。大げさな名言でも、特別に深いメッセージでもない。
それでも240万回以上見られたのは、ステージでは華やかな姿を見せるソリュンの口から飛び出した言葉が、あまりにも普通で、あまりにも人間らしかったからなのかもしれない。
◇ソリュン プロフィール
2004年1月26日生まれ。本名はソル・ユナ。中学生の時にJYPエンターテインメントの非公開オーディションに合格し、2020年から練習生になったが、SM、YG、JYPすべての事務所に合格した逸話を持つ。デビュー前にプロフィール写真が公開されると「TWICEツウィとサナに似てる」と、その優れたビジュアルで大きな注目を集めた。2022年2月にNMIXXのメンバーとしてデビュー。
■【写真】NMIXX・ソリュン、“K-POP界が揺れる”驚愕のビジュ


