韓国サッカー代表の“暫定”監督候補が5人に絞り込まれた。
全員が欧州出身者だ。
韓国サッカー協会(KFA)は17日、「先週末に応募者の書類選考を終えた。書類の適格性審査と結果の確認、合格者および不合格者への通知を行った。今週中にオンライン面接を行う予定」と発表した。
応募者の情報や合否については、個人情報保護と選考中であることを理由に公開されなかったが、関係者によると、書類選考を通過したのはスペイン出身のロベルト・モレノ氏(49歳)、ヘスス・カサス氏(53歳)、ドメネク・トレント氏(64歳)、オランダ出身のエルウィン・クーマン氏(65歳)、セルビア出身のドラガン・ストイコビッチ氏(61歳)の5人だという。
なかでもモレノ氏とカサス氏は、過去にも韓国代表監督候補に名前が挙がったことがある。
モレノ氏はユルゲン・クリンスマン監督が就任した2023年、候補の一人としてKFAと面接まで行ったとされている。スペインで複数のユースチームを指導したのち、2010年にバルセロナのスカウトに就任。翌年には、元PSG監督のルイス・エンリケ氏に抜擢され、ローマのアシスタントコーチとなった。その後はセルタ、バルセロナなどでアシスタントとして経験を積み、2019年にはルイス・エンリケ氏が個人的な事情でチームを離れた際、一時的にスペイン代表を率いた経験もある。以降はASモナコ、グラナダ、ソチなどで監督を務めた。
カサス氏も韓国サッカーと縁がある。イラク代表監督を務めていた2024年、韓国代表の次期監督候補リストに含まれ、KFAと面接を行った。当時、最終的に選ばれたのがホン・ミョンボ前監督だった。
カサス氏はイラク代表監督としてアジアサッカーの経験を積み、2024年1月のアジア杯では日本を破ってベスト16に進出したこともある。現在はシンガポールのライオン・シティ・セーラーズを指揮している。

3人目のスペイン出身候補はトレント氏だ。トレント氏は2007年からペップ・グアルディオラ監督と長年にわたって仕事をしてきた指導者として知られている。バルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・シティなどでグアルディオラ監督を補佐し、世界トップレベルのクラブのシステムを経験。その後、独立して監督としてのキャリアを歩んでいる。
モレノ氏とカサス氏が代表監督としての経験を持つ人物であるのに対し、トレント氏はグアルディオラ・サッカーの一員として長年活動し、高いレベルのクラブサッカーのシステムを経験している点が異なる。
そしてオランダ出身のクーマン氏は、北中米W杯でオランダ代表を率いたロナルド・クーマン氏の実兄。PSVでアシスタントコーチを務めていた2012年には、パク・チソンとイ・ヨンピョを指導した経験があることから、韓国のファンにもなじみのある名前だ。韓国人選手を直接指導した経験がある点は、ほかの候補者とは異なるポイントとなる。
最後の候補はストイコビッチ氏だ。セルビア代表を率いたストイコビッチ氏は最近、韓国代表の正式監督就任にも関心があると、韓国メディアを通じて意欲を示していた。そのこともあり、今回の暫定監督一般公募でも候補者に含まれた。

一方で、韓国代表監督の有力候補として日本メディアも報じていたグスタボ・ポジェ氏は、書類選考を通過できなかったと伝えられている。韓国人指導者も、今回の5人の面接対象には含まれていないとされる。
KFAはこの5人を対象に、20日と21日にオンライン面接を行う予定だ。指導哲学や代表チームの運営方針、暫定監督を務める意思などを確認する。
今回の選任では、“暫定監督”という特殊性が重要な判断要素になる可能性がある。長期間かけてチームを作っていける正式監督とは異なり、短期間で選手たちの特性を把握し、即座に結果を出すことが求められるためだ。
暫定監督の就任を前に、試合日程はすでに決まっている。KFAは9月・10月のAマッチ期間に行われる親善試合4試合を、水原(9月24日、対エクアドル)、ソウル(28日、対ウルグアイ)、蔚山(10月2日、対ベネズエラ)、龍仁(6日、対ウズベキスタン)で順に開催すると発表した。
暫定監督は、この4試合と11月のAマッチ2試合を合わせた計6試合を指揮する予定だ。
短期間のうちに南米の強豪と相次いで対戦しなければならないだけに、戦術的な能力だけでなく、選手たちをまとめる力や迅速にチームへ適応する能力も重要な評価要素になる見通しだ。
(記事提供=OSEN)


