恋人関係は、とっくに終わっている。
それでも、KARAのパク・ギュリと元恋人ソン・ジャホの名前は、何年たっても一緒に呼び戻される。
そして今度は、その元恋人が歌手として芸能界の表舞台に立つことになった。
制作会社ソンダムスタジオによると、ソン・ジャホは8月28日、初のバラードシングル『偶然と呼ぶにはあまりにも運命のようだった愛』(原題)をリリースする予定だ。
本人は今回の作品について、「単純に一曲を発表するのではなく、自分の人生の新しいチャプターを始める意味のある作品」と説明。「愛の力はすべてを超越すると思う。この曲を聴くすべての方々に、本当の愛の意味を改めて考えてほしい」という趣旨のコメントも残した。
財閥3世、パク・ギュリの元恋人、美術事業家、国会議員選挙への出馬、そして現在は仮想通貨をめぐる事件で裁判中。
そんな異色の経歴に、今度は「歌手」という肩書きまで加わることになった。
「KARAギュリの恋人」として知られた財閥3世
そもそもソン・ジャホが広く名前を知られるきっかけとなったのは、KARAのパク・ギュリとの交際だった。

2人は2019年10月に熱愛を認め、公開恋愛をスタート。美術を共通の関心事として距離を縮めたとされ、当時は「財閥3世とKARAメンバーのカップル」として大きな注目を集めた。
パク・ギュリは、ソン・ジャホが共同代表を務めていた美術品関連企業「PICAプロジェクト」で、キュレーター兼最高広報責任者も務めた。単なる恋人同士にとどまらず、仕事でも接点を持っていたことになる。
ただ、その関係は2021年に大きく揺らぐ。
同年7月、ソン・ジャホが飲酒運転で摘発され、批判が拡大。その後、2人は9月に破局した。
さらに翌2022年、ソン・ジャホがソウル瑞草(ソチョ)区の国会議員補欠選挙への出馬を表明した際には、それまで1995年生まれとして知られていた年齢が、実際には2000年生まれだったことも明らかになった。
パク・ギュリとは7歳差ではなく、実際には12歳差だったのだ。

交際は約2年で終わった。普通なら、ここで2人の名前が並ぶ機会も徐々に減っていくはずだった。
しかし、そうはならなかった。
破局後も続いた“元恋人の余波”
ソン・ジャホをめぐっては、その後、仮想通貨「PICAコイン」に関連する事件が浮上した。
検察は、投資対象となる美術品を確保しないまま投資家を募集し、相場を操作するなどして不当利益を得た疑いがあるとしてソン・ジャホらを起訴。現在もソウル南部地裁で1審が進んでいる。
あくまで現時点では有罪が確定したわけではない。ただ、交際当時にPICAプロジェクトで活動していたパク・ギュリにも影響が及んだ。
彼女は参考人として検察の調査を受け、当時、所属事務所を通じて違法な仮想通貨事業や相場操作などには加担しておらず、不当な利益も得ていないと説明した。
その際、パク・ギュリが吐露した言葉が印象的だった。
「別れてからどれだけ経ったと思っているのか…。すべてがうんざりだ。いつになったら抜け出せるのだろう」

すでに恋人ではない。それでも元恋人の問題が起きるたび、自分の名前まで再び取り沙汰される。その苦しさがにじんだ言葉だった。
しかも、それで終わりではなかった。
2025年にはソン・ジャホの裁判でパク・ギュリが証人として出廷し、交際当時の金品や仮想通貨取引をめぐる疑惑まで再び報じられた。本人は違法行為への関与を否定しており、所属事務所も私生活に関する詳細について慎重な姿勢を示している。
破局してから何年もたつのに、2人の名前は何度も同じニュースの中に現れてきたのだ。
今度は“元恋人”自身が芸能界へ
そして2026年、状況はさらに意外な方向へ進んだ。ソン・ジャホ本人が、歌手としてデビューする。
これまでも彼は事業家として活動し、国会議員補欠選挙にも出馬するなど、異色の経歴で話題を集めてきたが、歌手となれば、今後は芸能ニュースの当事者として名前が登場する機会も増える可能性がある。
今後も「KARAパク・ギュリの元恋人」という説明とともに名前が取り上げられるのか。かつてパク・ギュリが「いつになったら抜け出せるのか」と吐露したことを思えば、本人にとっては決して歓迎しやすい展開ではないだろう。

ソン・ジャホにとっては、今回のデビューは本人が語る通り「人生の新しいチャプター」であり、新たな挑戦だ。
ただ、すでにパク・ギュリとの公開恋愛によって広く知られた人物である以上、その過去が完全に切り離されるのも簡単ではなさそうだ。
交際は2021年に終わった。しかし、その後も事件、裁判、証言と形を変えながら、2人の名前は何度も交差してきた。
そして今度は、元恋人が自ら芸能界へ入ってくる。
パク・ギュリがかつて漏らした「いつになったら抜け出せるのだろう」という言葉を思えば、なんとも皮肉な展開といわざるを得ない。
繰り返しになるが、ソン・ジャホのデビュー曲は『偶然と呼ぶにはあまりにも運命のようだった愛』だ。もちろん、この曲がパク・ギュリとの過去を歌ったものだという根拠はない。
ただ、恋人関係が終わって5年近くたっても、なお2人の名前が何度も同じニュースの中で並んできたことを思うと、そのタイトルがなんとも皮肉に響く。
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