なぜ39.4度だったのか。
去る8月26日、インフルエンサー兼ユーチューバーのアオリ(AORI)の交際相手である韓方専門医(韓医師)キム・ヒョンベが「成人は39.4度まで耐えても大丈夫」と助言したが、結局謝罪した。
キム・ヒョンベは最近、自身のSNSで「韓医師の家庭の特徴」を紹介し、「薬に依存しすぎると免疫力が強くなる機会を失うと思う」という趣旨の話をした。
あるネットユーザーが「熱が出てもそのまま耐えるのか」と質問すると、彼は「成人であれば、39.4度までは耐えてみてもよい」と答えた。
続けて、「それ以上は、脳の損傷を引き起こす可能性があるので、注意しなければならない」として、「適切な体温上昇は、身体の免疫系が活発になるのを助ける」と説明した。
4~5歳の子供についても、38.5度程度まで耐えることを勧めるという趣旨で答えたとされている。
それでは39.4度はどこから出た数字なのだろうか。キム・ヒョンベが、自身でこの数字を提示した具体的な根拠は明かさなかった。
ただ、39.4度は華氏で103度だ。アメリカの主要医療機関でも、発熱に関連して実際に使われる数字である。
アメリカのメイヨークリニックは、成人の体温が103℉、つまり39.4度以上であれば、医療機関に連絡することを推奨している。クリーブランドクリニックも同様に、成人の発熱が39.4度を超えたら、医師に連絡して診療を受けるよう案内している。
健康な成人の場合、感染による一時的な熱は、比較的順調に下がる場合が多く、解熱剤も体温を根拠に必ず服用しなければならないわけではない。

しかし、「39.4度までは耐えてもよい」という風に、成人全員に適用できる絶対的な基準でもない。年齢や持病、発熱の持続時間、意識状態や呼吸困難、激しい頭痛や首の硬直、嘔吐など、ほかの症状をともに確認しなければならないためだ。
特に、キム・ヒョンベが付け加えた「39.4度以上は、脳損傷の可能性がある」という説明も物議を醸した。
医学文献において、健康な成人が感染によって経験する38~40度の一時的な発熱は、一般的に十分耐えられるものとして説明されている。組織や器官に損傷を与える可能性のある極端な高体温は、通常41度を超えるレベルで懸念される。
結局、39.4度は「ここまで耐えればよい」と「ここからは脳に損傷を与える」を分ける絶対的な基準ではない。
医師団体「公正な社会を望む医師たちの集まり」も、キム・ヒョンベの発言に問題を提起した。
8月25日、同団体は「39.4度まで様子を見るという内容の医学ガイドラインは確認が難しい」として、発熱の原因を確認しないまま、特定の体温まで待つようにさせる助言が、診断を遅らせる可能性があると批判した。
発熱の原因が単純な感染から肺炎、脳炎、敗血症など、多様であるため、体温よりも患者の全体的な状態と原因を確認しなければならないという指摘だ。

結局キム・ヒョンベも、翌日自身の表現が誤っていたと認めた。
彼は、SNSを通じて「発熱と解熱剤の服用に関して残したコメントにより、混乱とご心配をおかけした点、心よりお詫び申し上げる」と明かした。
続けて、「特定の体温を提示し、一定の体温まで耐えてもよいという風にお伝えしたのは、誤った表現だった」と伝えた。
彼は、「私が伝えたかった趣旨は、体温だけで判断するよりも、年齢や健康状態、伴随する症状など、患者の全般的な状態をともに確認し、解熱剤の服用や診療の必要性を判断すべきだという意味だった」と説明した。
また、「医療従事者として、より正確な根拠を確認し、慎重に表現すべきだった」と再度謝罪した。
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