カラオケの個室は仕事場になるのか?ビッグエコーのテレワークプランを試してみた | RBB TODAY

カラオケの個室は仕事場になるのか?ビッグエコーのテレワークプランを試してみた

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カラオケの個室は仕事場になるのか?ビッグエコーのテレワークプランを試してみた
カラオケの個室は仕事場になるのか?ビッグエコーのテレワークプランを試してみた 全 8 枚
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 外出先での会議利用として、駅構内を中心に展開するステーションワークは便利だが、地方に行くと主要駅にはないことも多い。かといって、カフェのオープンスペースでの会議利用は他の客に迷惑、コワーキングスペースは料金がネックになることも。そこで候補に上げられるのがカラオケボックスだ。今回は、カラオケチェーン「ビッグエコー」が提供するテレワークプランに着目し、群馬県高崎市内の高崎西口店で実際に1時間ほど作業をしてみた。

ビックエコーのテレワークプランとは

 ビッグエコーのテレワークプランは、カラオケルームをカラオケ以外の目的で利用できるプランだ。料金は30分250円で、営業時間・曜日を問わず利用でき、ソフトドリンク飲み放題が付く。会員登録は不要で、予約なしでも案内してもらえる。ただしカラオケ機器自体はプラン利用中オフになり、歌うことはできない。

公式サイトでは、フリーWi‑Fiやスマートフォン充電器に加え、コンセントタップの無料貸し出しも案内されていた。

訪れたのはビッグエコー高崎西口店

 高崎駅から徒歩5分ほどの高崎西口店は、入り口も分かりやすく迷わずたどり着けた。受付では、テレワークプランの料金表がもっとも目につく場所に掲示されており、聞かずとも存在に気づける案内のされ方だった。

 案内されたのは2~4人用の部屋で、1人で使っても狭さは感じない広さだった。

カラオケ部屋は作業部屋に快適

 部屋には四角いテーブルが2つ設置されており、いずれも移動可能。ノートPCとマウスを広げても余裕があるサイズ感で、椅子はやや固めながら座り心地は悪くなかった。

 電源については、今回案内された部屋では目に見える範囲のコンセントがすでに使用中で、空きがない状態だった。

 公式サイトには延長コードタップの無料貸し出しが明記されており、広報への確認でも「部屋によってコンセントの位置や数は異なるが、要望があれば電源を確保しやすい部屋を案内できる」との回答を得ている。電源に不安がある場合は、受付時に一声かけるとよさそうだ。

 部屋の照明は明るめで調光も可能、空調も温度調整ができ、一般的な空調音がする程度だった。隣の部屋からは歌声がうっすらと聞こえてきたが、音声のみのオンライン会議を実施したところ、相手からは「まったく聞こえない」との回答があり、自分の声量も普段どおりで問題なく話せた。

 カラオケ機器はテレワークプラン中はオフで、テレビモニターにPCを映すことはできない仕様だが、今回の作業には特に支障はなかった。

通信速度はどの程度?実測してみた

 Wi‑Fiは伝票にSSIDが記載されており、接続はスムーズだった。「RBB SPEED TEST」で速度を測定したところ、実測値は下り12Mbps・上り28.07Mbpsだった。一般的に、ビデオ会議を快適にこなすには上下とも3~4Mbps程度あれば十分とされているため、今回の数値はその基準を大きく上回っている計算になる。

 比較として、筆者が普段の外出先で使っているモバイルルーターの実測値は下り8.33Mbps・上り6.41Mbpsだった。店舗のWi‑Fiはこれを上回るスピードで、モバイル回線が入りにくい建物内であっても、有線に近い安定した接続環境が用意されていることがうかがえる。

 実際、今回行った音声のみのオンライン会議では、通話が途切れたり声が遅れて届いたりする場面は一度もなく、テキスト作業やブラウジングでも待たされる感覚はなかった。動画のアップロードや大容量ファイルのやり取りまでは試していないが、日常的なリモートワーク業務であれば十分に実用的な回線品質だと感じた。

実際に作業してみた、コスパの実感

 今回はノートPCでの原稿執筆作業を行った。短時間集中での利用だったこともあり、身体的な疲労はあまり感じなかった。テーブルが動かせるため、こまめに体勢を変えられる点も快適さにつながっていた。休憩を挟みたいときはドリンクバーで気分転換もしやすい。

 30分250円という価格は、カフェやコワーキングスペースと比べても手頃に感じられた。特に良かった点として、人目を気にせず作業できること、個室であること、そして安さの3点が挙げられる。店員に話を聞いたところ、テレワークプランの利用者は増加傾向にあり、取材前日にも複数組の利用があったとのことだった。

ビッグエコーはなぜテレワークプランを始めたのか

 担当者によると、テレワークプランは2017年、カラオケルームの空き時間を有効活用する目的で一部店舗からスタートした。現在はビッグエコーに加え、カラオケマック、カラオケメガビッグの全店で展開されており、「カラオケとはまた別のスペース活用」として、身近な個室ワークスペースという位置づけに進化している。

 導入当初はオンライン会議や在宅勤務の補完としての利用が中心だったが、現在は営業や出張の合間の作業、資格学習、オンライン面談など用途が広がっているという。利用者層も会社員だけでなく、フリーランスや個人事業主、学生、複数人での打ち合わせを行う法人利用まで幅広い。利用が多い時間帯は平日の午前から午後にかけてで、急なオンライン会議への対応やすきま時間の活用が中心とのことだ。都内だけでなく、郊外店舗や新幹線停車駅での利用も増えていると聞くと、今回の高崎西口店での体験も納得感がある。

 音漏れへの配慮については、「テレワーク利用のお客様には、可能な範囲でカラオケ利用のお客様と離れた部屋やフロアを案内するよう努めている」との説明があった。また、個室ではあるものの鍵付きではないため、機密情報を扱う場合や貴重品の管理はあくまで利用者自身の責任になる点は、実際に利用する前に知っておきたいポイントだ。

 今後については、料金や利用時間の分かりやすさ、電源・通信環境の強化、法人利用や予約のしやすさなどを検討していく方針とのことで、駅から近い立地と個室空間を生かしたサービス拡充が進められていくようだ。


《福田マリ》

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