人気K-POPアイドルの熱愛説だが、あまり騒がれていない。
一部オンライン上で、ガールズグループIVE(アイヴ)の日本出身メンバー・レイに、15歳年上のラッパーpH-1との熱愛説が浮上した。
きっかけは、pH-1が以前からレイのSNS投稿に継続的に「いいね」を押し、コメントを残していたことだ。
さらに、レイがpH-1の楽曲を投稿のBGMに使用すると、pH-1がその投稿を自身のストーリーで共有。互いに絵文字で反応する様子も見られた。
そこへ、pH-1の新曲の歌詞まで2人の関係と結びつける声が出たことで、一部ファンの間では「付き合っているのではないか」との疑惑にまで発展した。
2人の年齢差が15歳あることも、話題を大きくした要因のひとつだ。実際、Xではこの熱愛説を取り上げた投稿のひとつが300万回以上表示され、複数の韓国メディアもこの話題を報じている。
ただ、不思議なのはその後だ。
レイの人気がないから?

韓国では、人気K-POPアイドルに熱愛説が浮上すれば、真偽が定かでなくても関連記事が次々と派生し、過去発言や理想のタイプ、SNS上の“匂わせ”疑惑まで掘り返されることが珍しくない。
ところが今回、レイとpH-1の熱愛説に対する韓国メディアの反応は、話題の大きさに比べて妙に静かに見える。
なぜなのだろうか。
まず考えられるのは、レイ個人の人気や話題性が、熱愛説を大きく膨らませるほどではないという可能性だ。
だが、この説明はしっくりこない。
例えば8月には、韓国コスメブランド「AGE20'S」がレイをグローバルアンバサダーに起用した。ブランド側は「世界的なファンダムを持つレイの影響力をもとに、国内外の消費者との接点を拡大する」と、抜擢の理由を明かしている。
また、Kファッションブランド「MISEKI SEOUL」もレイとの2度目のコラボレーションを展開。報じる記事では、レイについて「単なる広告モデルを超え、ブランドアイデンティティを完成させる存在」と紹介された。

さらに『韓国経済』によると、レイが着用したスウェットパンツは、露出後に販売量が前週比3倍以上に増えたこともあったという。
こういった客観的な事象を見ると、少なくとも「人気がないから熱愛説が広がらない」と片づけるのは難しい。
レイはIVEの日本出身メンバーというだけでなく、個人としても十分な話題性と市場での影響力を持つ存在だ。
「根拠が弱いから」だけでも説明しきれない
では、今回の“熱愛説”そのものに根拠が乏しいからなのか。
たしかに、現在までに報じられている材料は弱い。SNS上の「いいね」、コメント、楽曲のBGM使用、ストーリー共有、そして新曲歌詞を一部ファンが2人の関係と結びつけたことなどに限られる。
韓国メディア『トップスターニュース』も、2人のSNS交流を紹介しながら、「単純な音楽的交流にすぎないとの見方もある」と伝えている。
しかもpH-1は、過去にも他のアイドルが自身の楽曲をSNSで使用した際、その投稿を共有していたとされる。

現時点で、2人が交際していることを直接示す写真や目撃情報が出たわけでもない。両者の所属事務所から公式見解が出たわけでもない。ここだけ見れば、「さすがに材料が弱すぎるから、メディアも深追いしていない」と考えるのが自然にも思える。
ただ、それだけでは説明しきれない部分もある。
韓国の芸能報道ではこれまで、根拠の乏しい人気アイドルの熱愛説でも大きく扱われ、所属事務所や本人が否定に動くケースがあった。
例えば、BTS・JUNG KOOKと女優イ・ユビには、カップルブレスレットを着用していた、同じような絵文字を使っていたなどの“匂わせ”を根拠に熱愛説が浮上したが、両者の所属事務所は「熱愛説は事実無根」と否定した。
また、今年1月にはaespaのジゼルとの熱愛説が浮上したRIIZE・ショウタロウが、ライブ配信で「親しい友人ではあるが、恋愛関係ではまったくない」と自ら否定したこともあった。
ネット上の一部で噂が広がっただけでも、それ自体がニュースとなり、関連記事が次々と生まれることは珍しくない。そう考えると、「今回は根拠が弱いから静か」という説明だけでは、どうにも腑に落ちない。
むしろ今回も、「オンライン上で熱愛説が浮上した」という記事を書くための材料はそろっている。実際、複数の韓国メディアがすでに報じている。それなのに、その先がほとんど広がっていないのだ。
そもそもこれは“熱愛説”なのか
そこで気になるのが、今回の騒動の発火点だ。
「“15歳差” レイ♡ pH-1? SNS“いいね”爆弾にざわつく声」と見出しを打った『スポーツ京郷』の記事を見ると、話題の中心は必ずしも「2人が付き合っているのではないか」という疑惑だけではない。

一部ファンからは、pH-1がレイの投稿に頻繁に反応することそのものに不快感を示す声が出ていた。「昨年から、投稿が上がるたびにファンより早く『いいね』を押すのをやめてほしい」といった趣旨の反応も紹介されている。
そこへ15歳差という年齢差が重なり、さらにpH-1の新曲にある「ハートを送る」「ほかの男たちにわからせる」といった歌詞までを一部ファンが結びつけたことで、熱愛説へと膨らんでいった形だ。
つまり今回、最初にあったのは「2人が交際している」という目撃情報や暴露ではない。むしろ、「なぜpH-1はそこまでレイのSNSに反応するのか」という一部ファンの違和感だった。
そこから「もしかして付き合っているのでは」と話が膨らんでいったという流れだ。
その意味では今回の騒動は、純粋な“熱愛スクープ”というより、SNS上での距離感をめぐるファンダム内部の論争に近いともいえる。もしかすると、その違いが韓国メディアの温度差につながっているのかもしれない。

ただ、それも現時点では推測にすぎない。
レイに人気がないわけではない。今回の熱愛説に決定的な証拠がないのも事実だが、だからといって韓国メディアが静かな理由を、それだけで説明するのも難しい。
そして、ファンの不満から始まった騒動だから扱いが小さいのかどうかも、はっきりとはわからない。調べれば調べるほど、「なぜ今回はここまで静かなのか」という疑問だけが残る。
この“不自然な静けさ”そのものが、今回の騒動で最も気になる点なのかもしれない。
◇レイ プロフィール
2004年2月3日生まれ。愛知県名古屋市出身。本名は直井怜(なおい・れい)。2018年に日本で行われたオーディションに合格し、STARSHIPエンターテインメントの練習生になった。2021年12月にガールズグループIVEの一員としてデビューした際は、STARSHIPエンタ初の“日本人アイドル”として話題を集めた。趣味は絵を描くことと可愛いもの集め。童顔な顔立ちだが169cmと高身長で、癒し系のルックスとは正反対のエッジの効いたラップが魅力。


