放送から10年を迎えたドラマ『太陽の末裔』が、今度はインドネシアで映画としてよみがえる。
2016年にKBS2で放送された同作は、最高視聴率38.8%を記録し、韓国だけでなくアジア全域で大ヒットした。
軍人ユ・シジンを演じたソン・ジュンギと、医師カン・モヨンを演じたソン・ヘギョのロマンスは社会現象となり、“ソンソンカップル”という言葉まで生んだ。
そして2026年。放送10周年を迎えた『太陽の末裔』は、インドネシアの劇場用映画『太陽の末裔 インドネシア』(仮題)として新たに制作されることになった。
単なるリメイク権の販売ではなく、『太陽の末裔』を制作したNEWが企画や制作過程にも参加。インドネシアの人気監督ハヌン・ブラマンティヨがメガホンを取り、レザ・ラハディアンとディアン・サストロワルドヨという現地トップ俳優が主演を務める。すでに撮影は終了し、2027年の現地公開を予定している。
10年前の韓国ドラマが、国境を越えて別の俳優、別の文化のなかで再び生まれ変わる。それだけ『太陽の末裔』という作品の生命力が強いということだろう。

では、その10年間、主演だった2人はどんな時間を過ごしてきたのか。
ドラマから現実へ、“ソンソンカップル”の誕生と終焉
『太陽の末裔』は、作品の外でも大きな物語を生んだ。
共演をきっかけにソン・ジュンギとソン・ヘギョは実際の恋人となり、2017年10月に結婚。トップスター同士の結婚として大きな祝福を受けた。だが、その結婚生活は長く続かなかった。
2人は2019年に離婚。結婚から約1年8カ月で、それぞれ別の道を歩むことになった。
『太陽の末裔』が少し特殊なのは、作品の人気と2人の現実の関係があまりにも強く結びついていたことだ。

2023年、KBSが創立50周年コンサートを開催した際、歌手GUMMYが『太陽の末裔』のOSTを歌う背景で、ソン・ジュンギとソン・ヘギョの劇中キスシーンが大型スクリーンに流れた。
すると一部では、「あえてなぜ今、この場面を流すのか」という声まで出た。KBSを代表するドラマであり、そのドラマの有名なシーンであるため、放映される理由は理解できるが、離婚した夫婦のキスシーンをあえて出す必要はあったのかとの意見が出たわけだ。
ドラマはドラマにすぎない。それでも、作品を振り返るだけで現実の結婚と離婚まで思い出されてしまう。
『太陽の末裔』は、それほど主演2人の人生と切り離しにくい作品になった。
ソン・ジュンギ、再婚して2児の父に
その後、ソン・ジュンギの人生は大きく変わった。
2023年1月、イギリス人のケイティ・ルイーズ・サンダースとの再婚を発表。同年6月に長男が誕生し、2024年11月には長女も誕生した。
『太陽の末裔』当時には想像できなかった、2児の父としての生活を送っている。
今年に入っては夫婦そろってイベントに登場し、仲睦まじい姿も注目された。一方で、YouTubeやオンラインコミュニティでは“再離婚説”という根拠のない情報まで拡散された。もちろん、これはフェイクニュースだった。

再び「離婚」という言葉が彼の名前とともに拡散されたこと自体、ソン・ジュンギの私生活に対する関心が今なお非常に高いことを示している。
俳優としても、新たな節目を迎えようとしている。
2027年には、女優パク・ジヒョンと主演するKBSドラマ『ラブ・クラウド』(原題)の放送を控える。ソン・ジュンギがKBSドラマに出演するのは、『太陽の末裔』以来11年ぶりだ。
結婚、離婚、再婚、そして2児の父。10年前とはまったく違う人生を歩むソン・ジュンギが、再びKBSドラマに戻ってくる。
ソン・ヘギョ、女優として更新し続けた10年
一方のソン・ヘギョにとって、この10年は女優として自分自身を更新し続けた時間だった。
もともと彼女は『太陽の末裔』以前から韓流を代表するスターだった。
2000年の『秋の童話』でアジア各国に名前を広め、『フルハウス』などを通じて韓流初期を代表する女優に成長した。そして2016年の『太陽の末裔』で、再びアジア全域を席巻。だが、彼女のキャリアはそこで止まらなかった。
2022年に公開されたNetflixシリーズ『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』では、それまでのロマンス女優というイメージを大きく覆した。

過去の傷を抱えながら復讐を進めるムン・ドンウン役を演じ、同作はNetflixの非英語圏TVシリーズ1位を記録。90カ国以上でTOP10入りするなど世界的なヒットとなった。
韓国メディアからは、韓流初期の『秋の童話』、アジアを席巻した『太陽の末裔』、そしてNetflix時代の『ザ・グローリー』まで、時代やプラットフォームが変わってもトップに立ち続ける“持続性”こそが最大の強みだと評価されている。
今年、ソン・ヘギョは14年間所属した芸能事務所UAAを離れた。さらにNetflixシリーズ『ゆっくり強烈に』(原題)も控える。
ソン・ジュンギが家庭を含めて人生そのものを大きく変えた10年だったとすれば、ソン・ヘギョは女優として自分の立ち位置を何度も更新してきた10年だったといえるかもしれない。
10年後も2人を並べる『太陽の末裔』
今、ソン・ジュンギとソン・ヘギョはまったく別の人生を歩んでいる。


一方は再婚し、2児の父となった。もう一方は『ザ・グローリー』で新たな代表作を生み、所属事務所を変えて次のステージへ進もうとしている。
それでも2026年、『太陽の末裔』がインドネシアで映画化されるというニュースには、再び2人の名前が並んだ。
夫婦として歩いた時間は終わった。だが、10年前に2人が演じたユ・シジンとカン・モヨンは、別の国、別の俳優によって、これからもう一度生き始めようとしている。

人の関係は変わっても、作品は残り続ける。
『太陽の末裔』のインドネシア映画化は、その作品の生命力と同時に、ソン・ジュンギとソン・ヘギョが歩んだ“あまりにも濃い10年”を、あらためて思い出させるニュースなのかもしれない。
◇ソン・ジュンギ プロフィール
1985年9月19日生まれ。2008年、大学生のときに映画『霜花店 運命、その愛』に出演しデビュー。いくつかのドラマ出演を経て、2010年に『トキメキ☆成均館スキャンダル』の主要キャストに抜擢されブレイク。2012年にはドラマ『優しい男』、映画『私のオオカミ少年』の出演を機に一躍人気俳優に。2013年に陸軍に入隊し、2015年に除隊した。翌年にドラマ『太陽の末裔~Love Under The Sun~』で復帰し、同作で共演したソン・ヘギョと2017年に結婚するも、2019年6月に離婚。2023年1月、ケイティ・ルイーズ・サンダースと結婚したことを発表した。
◇ソン・ヘギョ プロフィール
1981年11月22日生まれ。1996年にファッションモデルの選抜大会で大賞を受賞後、雑誌やCMモデルとしての活動を経て『初恋』でドラマデビューした。2000年に放送されたドラマ『秋の童話』で演じたウンソ役が大きな反響を呼び、一躍人気女優に。その後も『ホテリアー』(2001年)、『太陽の末裔 Love Under The Sun』(2016年)、『ボーイフレンド』(2018年)といった日本でも人気の高いドラマ作品に出演。2017年には『太陽の末裔』で共演したソン・ジュンギと結婚したが、約1年8カ月の夫婦生活を経て2019年6月に離婚した。
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