アメリカでBTSとBIGBANGがそれぞれ公演を行った。
BTSはロサンゼルス、BIGBANGはオークランド。9月5日夜のことだ。
そんななか、Xでは両グループの会場写真を並べ、「今夜、BTSとBIGBANGの両方がアメリカでコンサートを開催したが、会場が満員だったのは片方だけだ」とする投稿が拡散された。
9月8日13時現在、表示回数は約97万回を突破している。
その投稿に添付された写真だけを見れば、BTS側は客席がぎっしり埋まり、BIGBANG側には空席が目立つようにも見える。
BIGBANGは本当に“満員”ではなかった?
当然、リプライ欄では議論が噴出した。

「でもBIGBANGがK-POPの道を切り開いたんじゃなかったの?」と揶揄する声がある一方、「公演は完売だった」「公演前に撮った写真では?」「比較するなら、実際の公演中と比較すべき」と反論する声も。
さらに「私はARMYだけど、この投稿は正確ではないと思う」「比較する必要はない」と、BTSファン自身から投稿を疑問視する反応も出ていた。
では、本当にBIGBANGは会場を満員にできなかったのか。結論からいえば、その主張は事実ではない。
YGエンターテインメントの公式ツアーページでは、BIGBANGが9月4日、5日にオークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアムで行った2公演はいずれも「SOLD OUT」と表示されている。
米メディア『Latin Times』も、BIGBANGがオークランドで「two sold-out nights(2夜連続完売)」を記録したと報じた。

さらに、現地有力紙『サンフランシスコ・クロニクル』は9月5日の公演について、「packed crowd that stretched to the upper decks(上層席まで広がる満員の観客)」と表現し、会場の盛況ぶりを伝えている。
しかも、もともと予定されていたのは9月5日の1公演だけだったが、チケット需要を受け、4日の公演が追加されている。
一方、BTSのロサンゼルス公演が満員だったこと自体には疑いがない。北米24回の公演が全席売り切れているからだ。つまり元投稿は、BTSの盛況ぶりについては事実に沿っているものの、BIGBANGについては実際の興行実績とは大きく異なる印象を与えている。
実際にはBTSだけでなく、BIGBANGもオークランド2公演を完売させていた。

今回の一件が興味深いのは、写真があることで、比較の物語が一気に“事実らしく”見えてしまう点だろう。だが、人気や興行成績を語るなら、本来見るべきなのは会場の一瞬を切り取った写真ではなく、実際の販売実績だ。
約100万回表示された「BTSは満員、BIGBANGは空席」というわかりやすい構図は、公式や現地報道を確認した瞬間に崩れる。
ファンダム同士の比較は盛り上がりやすい。しかし数字を確認すれば、今回に限って答えはかなりシンプルだ。BTSもBIGBANGも、アメリカ公演を完売させていた。
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