BTSのワールドツアー「ARIRANG」が、不正転売の通報件数で最多となった。
実際に確認された転売投稿数は、通報件数をはるかに上回っていた。
韓国国会・文化体育観光委員会所属の「共に民主党」チョン・ジュンホ議員が、韓国コンテンツ振興院から提出を受けた国政監査資料によると、直近1年間(2025年9月~2026年8月27日、転売行為に関する改正法施行前)で、不正転売の通報が最も多かった公演はBTSのワールドツアー「ARIRANG」で、102件だった。
韓国コンテンツ振興院のオンライン不正転売通報掲示板に寄せられた内容を基に、文化体育観光部が確認したBTS公演の不正転売投稿は、通報件数の18倍を超える1868件に達したことが分かった。
続いて、PSYの「びしょ濡れショー」が88件、BIGBANGのコンサートが69件、イム・ヨンウンのコンサートが64件、DAY6のスペシャルコンサートが51件だった。

オアシス(Oasis)の韓国公演が48件、ザ・ウィークエンド(The Weeknd)の韓国公演が44件となるなど、海外アーティストの公演も不正転売通報の上位に入った。
2023年から2026年8月までに、韓国コンテンツ振興院のオンライン不正転売通報掲示板を通じて受け付けられた公演チケットの不正転売通報は、7639件にのぼる。
音楽分野が5751件(75%)で大半を占めた。続いて、ファンミーティングや映画の舞台挨拶などを含むその他分野が1188件(15.6%)、ミュージカル分野が423件(5.5%)、ゲーム分野が277件(3.6%)だった。
取引の大半は、フリマや中古取引プラットフォームで行われていた。全通報の80%にあたる6098件が、こうしたプラットフォーム上で確認された。X(旧Twitter)、フェイスブック、インスタグラム、テレグラムなどのSNSでも1541件の通報が寄せられた。

しかし、所管官庁である文化体育観光部が警察に捜査を依頼したのは、直近5年間で11アカウントを対象とした計4回にとどまった。予約番号など、チケットの発券履歴を特定できる有効な通報が、全体の最大10%にすぎなかったためだ。
これを受け、8月28日からは販売金額の最大50倍の課徴金を科し、その50%を通報報奨金として支給する「不正転売根絶法」が施行されたが、その効果はまだ未知数だ。
海外の転売業者が、韓国法の適用が及ばない属地主義の原則を悪用し、中国やアメリカのサイトなどで外国人や海外居住者を相手にチケットを販売しているためだ。
チョン・ジュンホ議員は、「不正転売根絶法が施行されたにもかかわらず、海外の転売業者は属地主義の抜け穴を突き、韓国国内法の死角で堂々と活動しており、国内ファンだけが二重の被害を受けている」と指摘。
さらに、「グッズとの抱き合わせ販売など、不正転売の手口もますます巧妙化している。新たなタイプの不正転売取引を効果的に取り締まるための実効性ある対策が必要だ」と述べた。


