「もう応援したくない」
ファンにそう思わせるのは、必ずしも最も大きな事件を起こしたスターではないようだ。
韓国のオンラインコミュニティ「DCインサイド」が9月7~13日に実施した「失望を与える行動で“オタ卒”したくなるスターは?」という投票で、NewJeansが1位になった。
全4万923票のうち、NewJeansは5748票を獲得。2位はASTROのチャウヌ(3819票)で、3位は女優ハヨン(3310票)だった。
ここまでなら、「人気が高かったスターほど失望も大きかった」という説明で終わるかもしれない。
しかし、トップ10まで広げて見ると、このランキングはもう少し違った表情を見せる。
「重大な問題を起こした順」ではなかったトップ

4位以下には、WINNERのソン・ミノ(3074票)、歌手キム・ホジュン(2902票)、俳優ユ・アイン(2222票)、aespaのウィンター(2201票)、SUPER JUNIORのチェ・シウォン(1835票)、BLACKPINKのジェニー(1826票)、ZEROBASEONEのパク・ゴヌク(1817票)が並んだ。
顔ぶれを見ると、かなり異質だ。
まず1位のNewJeansをめぐっては、所属事務所ADORとの対立や専属契約をめぐる長期の紛争、その後メンバーの進路が分かれる状況まで続いた。
チャウヌは税務当局から約130億ウォン(約14億9000万円)の追徴金を課され、すでに全額を納付。ただし本人側は課税処分を不服として租税審判を請求しており、その適法性については現在も争っている。

また、ハヨンの場合は、曽祖父の日本統治時代の行跡をめぐる論争だ。当初は関連疑惑を否定したものの、その後、資料の存在を確認して謝罪し、自身の代表作となった『トラウマコード』続編からも降板した。
トップ3に共通するのは、騒動以前にそれぞれ高い好感度で知られるスターたちだったということだ。それだけに、騒動後のイメージとの落差が「裏切られた」という感覚を強めた面もありそうだ。

実際、トップ3よりも下位には、刑事・司法問題にまで発展した人物もいる。
今回の投票では、各スターに投票した具体的な理由までは明らかにされていない。ただ、6位のユ・アインは薬物類の常習投薬などで有罪判決が確定している一方、7位のウィンターはBTS・JUNG KOOKとの熱愛説や、日本での撮影マナーをめぐる議論などがあった。
ユ・アインは2222票、ウィンターは2201票。その差は、わずか21票だ。
もちろん、ウィンターをめぐるこうした話題が今回の票に直結したと断定することはできない。それでも、薬物事件をめぐって有罪判決が確定した俳優と、熱愛説や撮影マナーをめぐって話題になったアイドルが、ほぼ同じ票数で並んでいること自体が興味深い。

少なくとも、この順位が「問題の社会的な重さ」の順に並んでいるわけではないことは見えてくる。
「オタ卒」を決めるのは“問題の大きさ”ではない?
今回のトップ10には、契約紛争、税務問題、家族史、兵役をめぐる問題、刑事事件、熱愛疑惑、マナーをめぐる議論、ファン対応など、まったく性質の異なる出来事を抱えたスターが並んでいる。
そこには、ジェニー、チェ・シウォン、パク・ゴヌクの名前もある。少なくとも今回の投票結果では、刑事事件や司法判断に至った人物だけが上位を占めているわけではない。
だからこそ、この投票を単純な「不祥事ランキング」と受け取ると、本質を見誤るだろう。
「オタ卒したくなる」という感情は、誰が最も悪いかを決める判定ではない。むしろ、ファンがそのスターに何を期待し、どこで信頼を失ったと感じるか。その境界線を映すものに近い。

NewJeansが1位になったことも、その意味では象徴的だ。
NewJeansをめぐる問題は、刑事事件として扱われたものではない。それでも、長期化した事務所との対立やメンバーたちの発言、その後メンバーの進路が分かれた状況をめぐって、ファンの受け止めは大きく揺れた。
一方で、刑事・司法問題にまで発展した人物が、その下に並んでいる。
そこには、「問題がどれだけ重いか」と「ファンがどれだけ失望するか」は必ずしも一致しないという、スターとファンの関係の難しさが表れている。
もちろん、今回の投票は、あくまでDCインサイド利用者を対象にしたオンライン投票にすぎない。それでもトップ10を眺めると、一つだけ見えてくる。
ファンが離れる境界線は、法律や社会の物差しだけでは測れないということだ。時には問題の大きさ以上に、「裏切られた」と感じた瞬間が、その境界線を越えるきっかけになる。
■【画像】BTS・JUNG KOOKとaespa・ウィンター、熱愛説が浮上 “3つの根拠”とは


