「政治的な問題がスポーツに介入するのであれば…」
韓国選手団の団長が対応方針を示した。
2026年愛知・名古屋アジア競技大会の選手村として使用されるクルーズ船「コスタ・セレーナ」の着岸記念行事が、9月15日に名古屋の金城ふ頭で開かれた。
行事には、豊臣秀吉、織田信長、徳川家康ら戦国時代の人物に扮した武将隊が登場し、パフォーマンスを披露した。3人はいずれも愛知県周辺にゆかりがあり、「名古屋三英傑」として地域の観光コンテンツに活用されている。
豊臣秀吉は1592年、朝鮮半島への侵略を開始し、壬辰倭乱(文禄・慶長の役)を引き起こした人物として韓国でも知られる。そのため、アジアの平和と融和を掲げる総合スポーツ大会で、各国選手が滞在する選手村の歓迎行事に登場させたことについて、韓国では不適切だとの批判が出た。
これに対し、大会組織委員会は「開催地である愛知・名古屋の地域文化や観光を紹介するための行事だった。特定の歴史的人物を支持したり、何らかの歴史的メッセージを伝えたりする意図はなかった」と釈明している。
これを受け、イ・サンヒョン団長は17日、仁川国際空港で行われた韓国選手団の本隊出国行事で、この問題について質問を受けた。

イ団長は「韓国選手団は、政治的な問題がスポーツに介入することについて、明確な意思を伝える」と強調。一方で、政治的な論争が選手たちの競技に影響を及ぼすことには警戒感を示し、「選手たちや選手団には、こうした問題に動揺してほしくない。これまで準備してきた実力をそのまま発揮し、大会に臨んでほしい」と呼びかけた。
韓国選手団は同日午前、仁川国際空港から名古屋へと出国。イ団長をはじめ、大韓体育会の本部スタッフ、バドミントン、女子ハンドボール、空手、卓球、ビーチバレーボールの代表チームなど、計122人が本隊に含まれている。
選手団は名古屋到着後、名古屋港ガーデンふ頭のふじの広場で行われる入村式に出席する。入村式を前に豊臣秀吉の登場をめぐる論争が浮上したことから、選手団は現地の状況を見守りながら、必要に応じて立場を伝える方針だ。

韓国は今回の大会に41競技、選手792人、役員260人の計1052人を派遣する。金メダル40~45個以上を獲得し、総合3位を維持することを目標としている。
イ・サンヒョン団長は、選手たちが政治的な論争に動揺することなく競技に集中できるよう、選手団として対応する方針を明確にした。


