突然この世を去った俳優イ・ソンギュンさんの捜査情報を流出させた検察捜査官に、有罪判決が言い渡された。
9月18日、仁川(インチョン)地裁・刑事14単独(コン・ウジン判事)は判決公判で、公務上秘密漏えいなどの罪で在宅起訴された仁川地検所属の捜査官A氏(45)に対し、懲役1年、執行猶予2年を言い渡した。
コン判事は「A氏はイ(・ソンギュン)さんに対する捜査を担当した捜査官ではなかったが、仁川地検に勤務する検察捜査官だったため、捜査情報を取得できた」とし、「その情報はA氏の職務および捜査に関するものであり、公務上秘密漏えい罪について有罪と認めることができる」と判断した。
A氏は裁判の過程で、「捜査機関内部ですでにうわさが広がっており、ほかの職員を通じて情報を得た」という趣旨で容疑を否認していた。
コン判事は、A氏の個人情報保護法違反、刑事司法手続電子化促進法違反の罪については、「証拠物の大部分が令状なしで取得されており、証拠不十分で無罪」としながらも、「量刑上、大きな影響はない」とした。
そのうえで、「検察捜査官という立場で記者に複数の情報を提供し、捜査機関による法執行への信頼を損なったほか、犯行後に携帯電話を交換するなど捜査を妨害した点は不利な事情だ」と指摘した。
一方で、「犯行による経済的利益はなく、12年間にわたり検察捜査官として勤務するなかで懲戒処分を受けず、表彰も受けてきた点などを有利な事情として総合的に考慮した」と量刑理由を説明した。
検察は6月12日に開かれた結審公判で、A氏に懲役3年を求刑していた。

A氏は2023年10月、2回にわたり、イ・ソンギュンさんの違法薬物使用疑惑に関する警察の内偵情報を、京畿道地域のある日刊紙記者B氏に伝えたとして起訴された。
同メディアは同年10月19日、「トップスターL氏、薬物疑惑で内偵中」というタイトルの記事を発表。その後、イ・ソンギュンさんの実名が公開され、波紋が広がった。
イ・ソンギュンさんは2023年10月14日、違法薬物使用の疑いで刑事立件された後、3回にわたり警察の召喚調査を受けた。同年12月27日、ソウル市鍾路区の駐車場に止められていたSUVの車内で死亡しているのが見つかった。
その後、イ・ソンギュンさんの違法薬物使用疑惑を捜査していた仁川警察庁は、捜査情報が流出した経緯を確認するよう京畿南部警察庁に捜査を依頼。京畿南部警察庁は2024年、イ・ソンギュンさんの事件を最初に報じたメディアと仁川地検を家宅捜索し、捜査官A氏と記者B氏を書類送検した。
検察は、個人情報の提供を受けただけのB氏については、個人情報保護法違反の成立に必要な「不正な目的」などが認められないとして、不起訴処分とした。


