俳優キム・スヒョンが、約1年6カ月ぶりに韓国の公式舞台へ戻ってきた。
9月19日、釜山アシアード主競技場で開催された「2026 THE FACT MUSIC AWARDS(2026 TMA)」に、人気賞のプレゼンターとして登場。私生活をめぐる騒動以降、韓国国内の公式イベントに姿を見せるのは初めてとあって、大きな注目を集めた。
この日、キム・スヒョンはオールブラックのスーツ姿でステージへ。以前よりやや痩せた印象もあったが、客席からは大きな歓声が上がった。

久しぶりに大勢の観客を前にしたキム・スヒョンは、「こんにちは、キム・スヒョンです。お会いできてうれしいです」と慎重にあいさつした。
続けて、「今日、『2026 THE FACT MUSIC AWARDS』に招待していただき、本当にありがとうございます。今日はプレゼンターとして来ていますが、僕自身もK-POPを愛するリスナーです」とコメント。さらに、「私たちの感情や物語を込めながら成長してきたK-POPは、国境や言語を越えて、世界中のファンが楽しみ、共感し、交流する文化になりました。それだけアーティストと音楽が持つ力も大きくなったという意味だと思います」と語った。

この日、キム・スヒョンが担当したのは人気賞のプレゼンターだった。
「僕がプレゼンターを務める賞も、世界中のファンの参加によって完成した特別な賞です。ファンの思いと選択が集まって作られた賞だけに、受賞する方々にとっても、より意味深い瞬間になると思います。僕自身も、その栄誉ある瞬間を一緒に迎えられてうれしいです」と話し、受賞者として歌手イム・ヨンウンの名前を呼んだ。
ステージに上がったイム・ヨンウンには、キム・スヒョン自らトロフィーを手渡した。
授賞後、司会のチョン・ヒョンムも「プレゼンターを務めてくださったキム・スヒョンさんにも感謝を申し上げます」と言及した。

約1年6カ月ぶりの韓国公式イベント
キム・スヒョンが韓国の公式の場に姿を見せたのは、約1年6カ月ぶりだ。
昨年、故キム・セロンさんが未成年だった時期からキム・スヒョンと交際していたとの疑惑が提起された。キム・スヒョン側は、キム・セロンさんとの過去の交際自体は認めたものの、未成年時から交際していたとの主張については一貫して否定している。
同年3月31日には、ソウル市内で記者会見を開き、涙を見せながら自身の立場を説明した。
その後、今年5月にはキム・スヒョン側が公式コメントを発表。公開された故人のカカオトークの会話について、キム・スヒョンとは無関係な第三者とのやり取りを改ざんしたものだとし、音声についてもAI技術を使って作られた資料だったとの立場を示した。
また、最初に疑惑を提起したユーチューバーについては、名誉毀損やストーキング関連法違反、脅迫などの疑いで拘束令状が発付されたと伝えていた。
キム・スヒョンに対する児童福祉法違反などの疑いについても、証拠不十分を理由に送検しない決定が下されている。
広告訴訟でも勝訴
私生活をめぐる騒動の余波は、広告契約にも及んだ。スイスの時計ブランド「MIDO」は、キム・スヒョンと所属事務所を相手取り、約5億7000万ウォンの契約金返還を求める訴訟を起こしていた。
しかし裁判所は原告側の請求を棄却した。
MIDO側は「モデル側の責任によって契約が解除された」と主張した一方、キム・スヒョン側は、第三者による操作された虚偽の暴露が発端であり、自身に責任はないと反論していた。

双方が控訴しなかったため、この判決はキム・スヒョン側の勝訴で確定している。
そうしたなか、キム・スヒョンは今年7月、フィリピンのファッションブランド「Bench」の広告撮影を通じて活動再開への一歩を踏み出した。
その後、インドネシア・ジャカルタで行われたイベントにも参加。10月にはフィリピンでファンミーティングを開催する予定で、まずは海外を中心に活動の幅を広げている。
そして今回、韓国の大型授賞式にも登場した。
1年6カ月ぶりとなる韓国公式舞台。その姿を待っていた海外ファンからは、会場に米花輪や歓迎トラック、花束などが届けられ、変わらぬ支持が示された。海外から始まったキム・スヒョンの活動再開は、いよいよ韓国国内にも広がり始めたようだ。
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。


