「選手たちの怒りを買った事件だった」
バスケットボール男子の韓国代表が、アウェイの日本での“よそ者扱い”にも屈しなかった。
予定の時間にバスが来ず、決勝当日の午前練習を行うことができなかった。試合会場では、露骨なホームコールも続いた。しかし、韓国の選手たちはより強くなった。
韓国は、愛知・名古屋のIGアリーナで開催された「第20回アジア競技大会」の男子バスケットボール決勝で、日本を67-57で破った。2014年以来、なんと12年ぶりに獲得した価値ある金メダルだ。
結果は見事なものだった。むろん、そこまでの過程は容易ではなかった。特に、決勝当日に騒動が発生した。
当初、韓国代表は決勝に先立ち、別途用意した場所で練習を行う予定だった。しかし、10時台に来るはずだったバスがこれといった説明もなく、到着しなかった。
バスが来ず、ただ待っていた代表チームは、結局予定されていた午前練習を行うことができなかった。決勝当日、よりによって日韓戦が開催される日に、このような出来事が起きた。十分に日本の“嫌がらせ”と解釈できる事件だ。
ただ、結果的にこの事件は韓国チームの団結力をより高めるきっかけとなった。試合後、ミックスゾーンのインタビューに応じたキャプテンのイ・スンヒョンは、「韓国選手の怒りを買った事件だ。誰の過ちなのかは、よく分からない。でも決勝では絶対に起きてはならないこと」と怒りを示した。

そうしながら、「前日に明確に通知しており、10時20分に出発するというメールも受け取っていた。それなのに、あのようなことが起きた。アジア大会には過去にも出場してきたが、初めて経験したことだ」として、「選手たちに影響を与えたはずだ。戦闘力上昇の原因となった」と力説した。
イ・ヒョンジュンもまた、「あのような出来事は、我々がコントロールできないことだ。午前練習が中止されたからといって、下手なプレーをしたら、僕たちはバスケットボール選手ではないということになる」と当時を振り返った。
続けて、「監督は冷徹さを維持しつつ、心のなかの火種だけを生かしておいて、感情的に対応するなと言った。たまにこういうことが起きると、コートで本当に相手をぶちのめしたいという思いが湧くこともある。しかし、コートでは冷徹になろうとするほうだ」と説明した。

午前練習ができなかった選手たちは、散歩をしながら過ごした。カフェへ行ってコーヒーを飲むなど、心を落ち着かせながら、決勝に向けて準備した。
そのためだろうか。試合中ずっと続いた日本への有利な判定にも、韓国選手たちは、たやすく憤慨しなかった。冷静に自分たちのバスケットボールを見せ、金メダルという結果を残した。
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