Adoをめぐる炎上が、思わぬ方向へ広がっている。
9月22、23日にベルーナドームで開催された韓国SBS『人気歌謡』発のライブイベント「INKIGAYO LIVE in TOKYO」。
2日目のトリを務めたAdoに対し、一部のK-POPファンから不満の声が噴出している。
さらにSNS上では、Ado本人の出演是非だけではなく、K-POPファンとAdoを擁護する側との“場外戦”ともいえる応酬に発展しつつある。
「そもそも客層が違いすぎる」
騒動の発端となったのは、Adoの出演をめぐり「撮影ができなくなった」「K-POPアーティストの出演時間が減った」「前日にあった出演者全員によるフィナーレがなくなった」といった不満がSNS上で相次いだことだった。
また、Adoがラストに『おどるポンポコリン』を歌ったことについても、イベントの趣旨にそぐわないとして批判する声があった。

なかでも、Adoのステージに向けて中指を立てる写真を投稿したユーザーの存在が注目されると、今度はその写真に写ったファンの服装やネイルと、Adoファンのイメージを比較する投稿まで登場。
「このネイルをする女性とAdoのファン層が違いすぎる」「Adoファンは陰キャ」「組み合わせるべきではなかった」といった声まで広がり、議論は出演者から“客層の違い”へと移っていった。
さらに、Adoを批判するK-POPファンに対し、「Adoはオファーを受けて出演しただけ」「出演を決めた運営側の問題ではないか」と反発する声も増加。逆にK-POPファン側からは、「Ado本人に問題があるというより、そもそもK-POPの現場とは文化が違う」という主張も出ている。
もはや争点は、「Adoが出演したことが適切だったか」だけではなくなっている様相だ。
「Adoのせいで撮影禁止」は事実なのか
一方で、炎上が拡大するなか、当初広がった情報そのものを疑問視する声も出始めた。
特に大きいのが、「Adoの出演によって会場が撮影禁止になった」という主張だ。
「INKIGAYO LIVE in TOKYO」公式サイトの注意事項には、もともと「カメラ・スマートフォン・録音機器等による撮影・録音は一切禁止です。発覚した場合はデータ削除・機器没収・退場、場合により法的措置を行います」と明記されている。

つまり、少なくとも会場全体の撮影禁止については、Adoの出演によって新たに設けられたルールではない。
SNSでは「Adoの出演時には双眼鏡も禁止された」とする現地来場者の声も見られるが、撮影禁止そのものまでAdoの責任とするのは、公式ルールとは食い違う。
また、「Adoが出演したためK-POPアーティストの出番が減った」「Adoのせいで全員参加のフィナーレがなくなった」といった主張についても、少なくとも現時点で主催側がその因果関係を説明したわけではない。
不満と事実が混ざりながら、炎上が拡大している側面もありそうだ。
すれ違う“ライブの常識”
さらに今回、双方の投稿を見ていると、ライブに対する“当たり前”そのものが違うことも浮かび上がる。
K-POPのライブや合同公演では、主催者が認めた範囲で撮影した映像や“ファンカム”を楽しむ文化も定着している。
その一方、Adoは顔をほとんど公開せず、シルエットを中心とした演出を続けてきたアーティストだ。

こうした背景の異なるファンが同じ会場に集まったことで、「何を見に来たのか」「ライブで何を楽しむのか」という感覚の違いまで表面化した格好だ。
当初はAdoの出演をめぐる不満から始まった今回の騒動。
それが今では、K-POPファンとAdoファン、さらには双方を外から眺めるユーザーまで巻き込み、それぞれの“ライブの常識”をぶつけ合う騒動へと姿を変えつつある。
■「誰からも望まれてない」「ほんまに金返して」Ado大炎上のワケ


