BTSの集合写真が、思わぬ議論を呼んでいる。
写真には、黒いスーツ姿のBTSメンバー7人と、その前でひざまずく女性が写っていた。
一部では、この構図を女性蔑視的だとする批判が浮上。写真はもともと女性本人が公開したのだが、その後、投稿から削除された。
しかし9月29日午前、今度はVが同じ写真を自身のインスタグラムのストーリーズに投稿した。
BTSの前で女性がひざまずく写真?

騒動の発端は9月28日に公開された集合写真だった。
BTSの7人が並ぶ前で、一人の女性がひざまずくようなポーズを取っている。その写真がSNSで拡散されると、構図をめぐって賛否が分かれた。
海外のXアカウントは「女性が彼らの前でひざまずいている写真をめぐり、BTSに批判が向けられている」と紹介。一部で女性蔑視的な行動だとする声があると伝え、その投稿は100万件を超える表示を記録した。
実際、コメント欄には「本人がよくても、女性全般にとって屈辱的に見える」「女性の立場から見ると奇妙な構図だ」といった意見も見られた。
一方で、「BTSがそうさせたわけではない」と反論する声も相次いだ。
写真の見た目だけをもとに、BTSが女性にひざまずくよう求めたと判断できる根拠は示されていない。それでも、一枚の集合写真がメンバーの価値観を問う議論へと発展した。

わずか1カ月前にも、一枚の写真が波紋
実は、BTSが記念写真をきっかけに女性をめぐる批判を受けたのは、今回が初めてではない。
8月には、RMとJ-HOPEが米歌手クリス・ブラウンと撮影した写真が波紋を呼んだ。
ブラウンには、過去に女性への暴力をめぐる問題があった。そのため、女性への暴力防止に取り組む米非営利団体「The Pixel Project」は、RMを「女性への暴力をなくすために行動する男性ロールモデル」のリストから無期限で外すと発表した。
同団体は以前、RMが女性への暴力について声を上げてきたことなどを評価し、ロールモデルに選んでいた。それだけに、その決定は注目を集めた。

もちろん、RMやJ-HOPEがブラウンの過去の行為を支持したと確認されたわけではない。それでも同団体は、世界的スターが誰と公に交流するかという行動が、社会に与える影響を問題視した。
誰と、どんな写真を撮るのか。それだけでも、本人たちの価値観を示すものとして受け止められる。
そんな騒動から約1カ月。今度は、女性がひざまずく集合写真をめぐってBTSに批判が向けられた。
だが、今回の写真には、一枚を見ただけではわからない事情があった。
実は女性監督のおなじみのポーズだった
そもそもBTSの前でひざまずいていたのは、世界的に活躍する映像監督タヌ・ムイノ(Tanu Muino)だ。
ムイノ監督は、BTSの『SWIM』やJUNG KOOKのソロ曲『Standing Next to You』のミュージックビデオを手がけた人物。今回の写真も、共に仕事をしたアーティストとの記念写真だった。
そして、問題視された姿勢は、監督にとって“定番”ともいえるポーズだ。ムイノ監督は、ほかのアーティストとの記念写真でも同じようにひざまずく姿を繰り返し披露してきた。ファンの間では、いわば彼女のおなじみのポーズとして知られていたのだ。
そのためSNSでは、過去の写真を示しながら「監督自身が選んでいる定番のポーズなのに、なぜBTSが女性蔑視だと批判されるのか」と疑問を呈する声が広がった。

もちろん、写真をパッと見て違和感を抱く人がいることはおかしくない。ただ、監督のおなじみのポーズだという背景が伝わると、批判の前提そのものを問い直す声も上がった。
削除された写真、今度はVが公開
ムイノ監督が公開していた集合写真は、本人の投稿から削除された。それでも翌29日午前、新たな動きがあった。
Vがムイノ監督をタグ付けしたうえで、同じ集合写真を自身のインスタグラムのストーリーズに投稿したのだ。これを受け、ファンの間では監督への支持を示した行動ではないかと受け止める声も上がった。
もっとも、Vは写真を投稿した意図について説明していない。それでも、監督の投稿から姿を消した写真が、今度はVのアカウントを通じて再び公開されたという展開は、ファンの関心を集めた。

一枚の写真は、多くを語る。だが、そこに写っていない事情まで教えてくれるわけではない。
約1カ月前のクリス・ブラウンとの写真では、共に写った相手の過去が問題となり、RMの社会的な評価にまで影響が及んだ。一方、今回は写真の構図が一部から批判を招いたものの、そこには監督自身が繰り返してきたポーズという背景があった。
監督の投稿から消えた写真を、今度はVが公開した。その意図は本人にしかわからないが、今回の騒動は、切り取られた一枚だけで意味を決めつけることの難しさを、改めて浮き彫りにしている。
■BTS・JIMINの“偽物”として有料公演までしていた日本人インフルエンサー、活動休止


