ビーチバレーボール韓国代表のシン・ジウンが、率直な思いをつづった。
シン・ジウンは9月30日、SNSを更新。
「私にとって2度目のアジア大会が終わりました。一緒に太極マーク(韓国国旗)をつけて戦った男女の代表選手たち、いつもそばで力になってくれた両親や多くの方々、そして遠くから試合を見て応援してくださったすべての方々のおかげで、再び今回のアジア大会のコートに立つことができました。本当にありがとうございます」と感謝を伝えている。
続けて、「一緒に戦った韓国ビーチバレーボール代表チームの皆さん、本当にお疲れさまでした!!」と、チームメートへの思いとねぎらいの言葉も送った。
キム・ジョンアとペアを組んだシン・ジウンは28日、愛知県碧南市の碧南緑地ビーチコートで行われた女子ベスト16で、中国の夏欣怡、薛晨ペアに0-2で敗れ、大会を終えた。

メダル獲得には届かなかったものの、今回のアジア大会はシン・ジウンにとって特別な達成感をもたらす舞台となった。2023年の杭州アジア大会では4戦全敗で予選敗退に終わったが、今大会では自身にとって大会初勝利を挙げるとともに、ベスト16に進出。3年前から一段階成長した姿を示した。
厳しい現実と誹謗中傷を乗り越えて
高校3年生までインドアバレーボールのアウトサイドヒッターとしてプレーしていたシン・ジウンは、Vリーグのドラフトではなく、ビーチバレーボールという新たな道を選んだ。2019年にはFIVB世界女子ビーチバレーボール・ワールドツアーに出場。その後、杭州アジア大会の韓国代表に選出された。
しかし、華やかな舞台の裏には厳しい現実があった。ビーチバレーボールでは国際競争力を維持するため、継続的に海外大会へ出場することが欠かせない。しかし、十分な支援を受けられない中、遠征費などを自費で賄わなければならなかった。
海外の大会に1度出場するだけで600万~700万ウォン(約60万~70万円)ほどかかる状況を乗り越えるため、シン・ジウンはスポーツ講師として働きながら、ハンバーガー店でもアルバイトをするなど、自ら働いて活動費を捻出していた。

さらに、悪質な誹謗中傷にも苦しんだ。シン・ジウンは以前、韓国のバラエティ番組『何でも聞いて菩薩』に出演した際、ビーチバレーの試合用ウェアについて誤解があると述べていた。「面積が少ないウェアを着なければならないという規定はない。規定ではなく選択だ。それを着るのがカッコいいと思っているし、それがビーチバレーの伝統であり、魅力だと思っている」と説明していた。
しかし、容姿が注目されるようになると、悪質なコメントが寄せられるようになった。シン・ジウンは「一部の人から『露出狂なの?』『水商売の女みたい』などと言われる」と悩みを明かしていた。また、ウェアについては、砂が入りにくく、熱がこもりにくく、動きやすさを確保するために選手自身が選んでいるものだと説明していた。
こうしたさまざまな苦境から、杭州大会後には引退を真剣に考えたこともあったという。
しかし、苦難を乗り越えて再び砂のコートに立ったシン・ジウンは、選手として挑戦を続けるだけでなく、ファンや一般の人々との交流の場も広げてきた。
2024年のパリ五輪では、SBSのビーチバレーボール解説委員としてマイクを握り、明快で分かりやすい解説で視聴者から好評を得た。また、Wavveのオリジナルバラエティ番組『女王蜂ゲーム』に出演した際には、プレー中とは異なる魅力も披露した。
数々の苦難を乗り越え、ついにアジア大会初勝利とベスト16進出という成果を手にしたシン・ジウン。今後の活躍にも注目が集まりそうだ。
◇シン・ジウン プロフィール
2001年4月3日生。韓国高校女子バレーの名門・大邱女子高校でバレーボール選手として活動していたが、高校3年時の2019年にビーチバレーに転向し、同年に大邱で開催されたFIVBビーチバレーボールワールドツアーに出場。2023年の杭州アジア大会では韓国代表として出場し、予選敗退に終わったものの注目を集めた。2024年9~11月には韓国の動画配信サービスWavveで配信されたバラエティ番組『女王蜂ゲーム』に出演したこともある。


