16年ぶりのアジア大会男子サッカー優勝を目指す日本は要警戒だ。
大会4連覇を狙う韓国が、懸念されていたセットプレーを“切り札”としつつある。
【写真】韓国サッカー重鎮が“喝”「日本に追いつくのは難しい」
イ・ミンソン監督率いるU-23韓国代表は9月30日、大阪の長居陸上競技場で行われた愛知・名古屋アジア大会準決勝で中国を2-1で下し、決勝進出を決めた。
3日に豊田スタジアムで行われる決勝では日本と対戦する。韓国は勝てば4連覇であり、アジア大会で金メダルを獲得すれば「芸術・体育要員」資格を得て兵役免除の特例を受けられるだけに、選手たちは全力を尽くして“日韓戦”に臨むだろう。
日本も警戒すべき韓国の「セットプレー」
そんな韓国だが、準決勝では中国相手に苦戦を強いられた。前半に中国の先制を許したがすぐに同点に追いつき、後半に逆転ゴールを決めて90分で勝利した。
韓国が相手に先制点を与えたのは今回が初めてだった。焦りが出てもおかしくない状況だったが、粘り強くチャンスを伺い、めぐってきた決定機を逃さなかった。

韓国地上波KBSでアジア大会男子サッカーの解説を務める元韓国代表DFのイ・ヨンピョ氏は、4-1で勝利したグループステージ第1節のカタール戦当時、「セットプレーの戦術を隠しているのではないかという気もした。セットプレーの戦術を準備していたが、準々決勝や準決勝、決勝での決定的な場面で活用するために初戦で使わなかったと見ることもできる」とし、「それなら理解できる。単純なセットプレーだったとしても、もう少し“破壊的”であっても良かったのではないかと思う」と指摘した。
イ・ヨンピョ氏の“読み”が当たったのか、韓国は今大会通してセットプレーで着実に成果を上げている。
グループステージ第2節のサウジアラビア戦戦では、後半22分にMFオム・ジソン(スウォンジー・シティ)のフリーキックをDFシン・ミンハ(江原FC)がヘディングで合わせて先制ゴールを叩き込んだ。重苦しかった流れを一気に破るゴールとなった。その後、FWキム・ミョンジュン(ヨング・ヘンク)のヘディング弾も加わり、韓国は2-0の完勝を収めた。

ベトナムとの準々決勝では、コーナーキックから直接ゴールには繋がらなかったものの、その後の展開から得点が生まれた。シン・ミンハのシュートが相手DFに当たってこぼれたところを、DFキム・ジス(ブレントフォード)が右足で押し込んだ。試合は韓国が4-0で勝利委s田。
準決勝では中国にカウンターから得点を許し、0-1とリードされた。ただ前半33分、オム・ジソンのコーナーキックにFWイ・ヨンジュン(グラスホッパー)が頭で合わせ、同点ゴールを作り出した。単純ではあったが、オム・ジソンの正確なキックとイ・ヨンジュンのポジショニング、そしてヘディング能力が作り出した結果だ。
引いて守る相手に対してスペースを作り出して得点することは容易ではない。それだけにセットプレーは極めて重要だ。日本と対戦する決勝でも重要な要素となり得るのは間違いない。

それまで懸念されていたセットプレーは、4連覇を目指すU-23韓国代表の“切り札”へと脱皮を遂げつつある。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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