世界各地で大規模な公演を行い、巨大なファンダムを抱えるTWICE。
そんな彼女たちのデビュー11周年を記念したファンイベントが発表されたものの、韓国では喜びよりも先に、規模や参加条件をめぐる不満の声が上がっている。
理由のひとつが、実際に現場でメンバーと記念日を祝える人数だ。計750人と発表された。
決して小さな数字ではない。それでも、世界規模の人気を誇るTWICEのファンダムを考えれば、あまりにも狭き門と感じるファンが出るのも無理はないのかもしれない。
そして最近、似たような光景があった。
今年8月、デビュー10周年を迎えたBLACKPINKだ。こちらの記念イベントに参加できたファンは、さらに少ない40人だった。
世界では巨大になり続けるK-POPグループ。それなのに、ファンと節目を祝う“記念日”は、なぜこれほど小さくなるのだろうか。
11周年なのに「750人だけ」
JYPエンターテインメントは10月5日、TWICEのデビュー11周年を記念した「2026 TWICE FAN PARTY [ONCE UPON A THRI11]」を17日に開催すると発表した。
![「2026 TWICE FAN PARTY [ONCE UPON A THRI11]」](/imgs/zoom/1046286.jpg)
イベントは14時、16時、18時の計3回。1回あたり250人で、参加できるのは合計750人だ。
しかも、誰でも応募できるわけではない。対象は、昨年4月に募集されたTWICE公式ファンクラブ「ONCE」第5期の会員で、満15歳以上に限定される。つまり、第5期募集後にTWICEを好きになったファンや、当時ファンクラブに加入できなかった人、15歳未満のファンは応募そのものができない。
参加者は先着順ではなく抽選で決まり、1人が当選できるのは1公演のみ。会場についても「ソウル圏」とだけ案内され、詳しい場所は当選者に個別で知らされるという。
こうした条件に、一部ファンからは「意味のある記念日なのだから、できるだけ多くのファンが参加できるようにしてほしい」「この1年間で新しくTWICEを好きになった人もいる」と不満が噴き出した。
しかも、規模をめぐる不満は今年だけではない。
昨年の10周年ファンミーティングはソウル・高麗大学のファジョン体育館で行われたが、ファンダムの規模に比べて会場が小さいとの声が上がった。チケット需要を受け、一部の見切れ席まで追加開放されたほどだった。

9周年の際には、メンバーが「来年はもっと良くて大きな場所でファンミーティングをしよう」といった趣旨の言葉を残していた。それだけに、10周年、そして今回の11周年と続く規模への不満が、ファンの間で積み重なっているようだ。
BLACKPINKの10周年は「40人」
こうした人気グループの周年イベントをめぐる違和感は、TWICEだけのものではない。
今年8月、BLACKPINKはデビュー10周年を迎えた。ソウルの国立中央博物館で記念イベント「Meet & Greet」が開催され、ジス、ジェニー、ロゼ、リサの4人がそろってファンと対面した。
ところが、参加できたファンはわずか40人だった。

さらに告知は10周年当日の2日前。当初は参加メンバーについても「一部メンバー」「スケジュール上可能なメンバー」と案内され、4人全員の出席が確定したのは前日だった。会場も直前まで明らかにされなかった。
イベント後には参加者に贈られた市販の餅セットまで話題となり、「10周年という特別な節目なのに、十分に準備されていたのか」と疑問を呈するファンもいた。
もちろん、BLACKPINKとTWICEでは事情もイベントの形式も違う。
それでも共通するのは、世界規模の人気を持つグループでありながら、周年を直接一緒に祝えるファンは極端に限られていることだ。
BLACKPINKは40人。TWICEは750人。
数字だけを単純比較することはできないが、ファンダムの大きさとの落差が目立つのは確かだろう。
世界では巨大、記念日は小さい?
K-POPグループにとって周年は、単なるカレンダー上の日付ではない。デビューから何年もの時間を一緒に歩いてきたファンと、その歴史を振り返る特別な日でもある。
だからこそ、そこで問われるのは「何人入れるか」という数字だけではないのかもしれない。
少人数だからこそメンバーと近い距離で交流でき、濃密な時間を過ごせるという考え方もある。一方で、周年という節目だからこそ、できる限り多くのファンと喜びを共有してほしいと望む人もいる。

特にTWICEの場合、応募資格がONCE第5期に限られることで、最近ファンになった人はスタートラインにすら立てない。
公式ファンクラブ第5期会員に向けた限定イベントなのか。それとも、今TWICEを好きなすべてのファンと祝う記念日なのか。そこにも、周年イベントをどう位置づけるかという考え方の違いが見える。
K-POPはこの10年あまりで世界的な規模へと成長した。何万人もの観客を集める公演を開き、世界各地にファンを持つグループも珍しくなくなった。それでも、その長い歩みを祝う“誕生日”になると、実際に立ち会えるのは数十人、数百人だけというグループがある。
グループの規模が大きくなるほど、ファンとの“記念日”は小さくなっていくのか。
BLACKPINKの10周年、そしてTWICEの11周年をめぐる不満は、巨大化したK-POPとファンとの距離について、思わぬ問いを投げかけている。
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