JYPエンターテインメントの新社屋建設計画が最終的に白紙となった。
JYPは10月8日、公式コメントを発表。
「高徳洞(コドクドン)の新社屋建設事業を最終的に撤回することを決定した」と明らかにした。
今回、新社屋建設を撤回する決定的な背景となったのは、新社屋予定地に隣接する土地の用途変更だ。
JYPは2023年、江東区高徳の江一(カンイル)公共住宅地区の流通・販売施設用地を、約755億ウォン(約89億円)で落札し、大規模な環境配慮型の統合新社屋の建設を進めてきた。
当時は、社屋の正面に緑豊かな公園が整備されることを前提に計画していたが、その公園用地が複合開発用地に用途変更されたことが明らかになり、計画の見直しを迫られていた。

新社屋の設計を担当した建築家のユ・ヒョンジュン(弘益大学教授)も、SH公社の決定について「社屋前の緑地空間は、都市環境と建築設計の重要な軸だった」とし、公園用地を一方的に開発用地へ変更した行政を強く批判していた。
JYPは「新社屋予定地の前にある土地の用途変更を初めて認識した2026年4月から、ソウル住宅都市公社(SH公社)や江東区庁と複数回にわたって協議し、事業を継続するために多角的に努力してきた」と説明。
そのうえで、「8月31日にSH公社から『新社屋予定地の前にある土地の用途変更には手続き上の問題がなく、公園への原状回復も不可能だ』との公式回答を受けた」と明らかにした。
さらに、「当社が本事業を進めるうえで重要と考えていた環境が変化したことから、現在の社屋以外に賃借している建物の状況をはじめ、諸事情を多角的に検討した結果、これ以上事業を進めることは難しいとの最終的な結論に至った」と説明した。
高徳洞の新社屋建設計画を全面的に撤回したJYPは、現在の拠点であるソウル・江東区城内洞(ソンネドン)周辺を中心に社屋の拡張を進める方針だ。
JYPは「現在の所在地である城内洞の社屋周辺にある建物を買収し、従業員が安定して業務に取り組める環境を確保・補強する方向で方針を定めた」とし、「長期間にわたる検討と慎重な協議の末に決定したことなので、広くご理解とご容赦をお願いしたい」と伝えた。

2018年に清潭(チョンダム)洞から城内洞に社屋を移転したJYPは、TWICE、Stray Kids、ITZY、NMIXXなどグローバルアーティストの活躍を背景に、成長を続けてきた。
今後は、既存社屋を中心に、自治体との協力関係を維持しながら事業基盤を強化していく方針だ。


