児童虐待被害に遭ったジョンインちゃんの顔を、テレビで公開した番組プロデューサーのイ・ドンウォン氏が7回忌を迎え、墓地を訪れて追悼した。
去る10月13日、イ・ドンウォン氏は、自身のSNSにジョンインちゃんの墓地の写真を投稿し、「生きていたら小学生になっていた」と綴った。
ジョンインちゃんは、養父母の虐待を受け、生後16カ月だった2020年10月13日に息を引き取った。
イ氏は、通勤するたびに両親の手を握って学校に行く子どもたちを見ていると、ジョンインちゃんが思い浮かぶと伝えた。
彼は、「あの子も生きていたら、今年小学校に入学していただろう」とし、「今日はあの子の6回目の命日だ」と述べた。
命日を前に、お墓も訪れた。イ氏は、「命日には行けないと思い、先日早朝に少し時間を取って、お墓に行ってきた」として、「あの子の名前で植えた木がいつの間にか大きく育っていた。嬉しくも、本当にとても悲しかった」と伝えた。
続けて、「人は心臓が止まる瞬間ではなく、覚えていてくれた人々に忘れられたとき、初めて世界から消えるという言葉を聞いたことがある」として、「あの子には覚えていてくれる家族がいない」とした。
そうしながら、「あの子がこの世界にしばしの間生きていたという事実が末永く記憶されることを願う気持ちで、今年文章を残す」と追悼を呼びかけた。

イ氏とジョンインちゃんの縁は、SBSの追跡取材番組『それが知りたい』を通じて始まった。
2021年1月、番組の「ジョンインちゃんはなぜ亡くなったのか。271日間の加害者そして傍観者」などを通じて、ジョンインちゃんの虐待事件を特集し、放送中に子供の顔も公開した。
当時、制作スタッフは虐待の痕跡と時間が経つにつれて変わっていく子供の表情を言葉だけで伝えるのは難しいと判断し、顔の公開を決めたと説明した。
その後、市民団体「政治を行うお母さんたち」は、被害児童の写真などを報道できないようにする児童虐待処罰法違反だとして、イ氏を告発した。
検察は、イ氏の容疑を認めながらも、さまざまな事情を考慮して、起訴猶予処分とした。これに対し、イ氏は憲法訴願審判(公権力により、憲法上保障された権利が侵害された際、国民が憲法裁判所に救済を求める制度)を請求した。

憲法裁判所は顔の公開が法律違反に該当するとしながらも、放送の目的が児童虐待再発防止と徹底した捜査を促すことにあり、扇情的な目的で公開したものではないという点などを考慮して、起訴猶予処分を取り消した。
ジョンインちゃんを虐待して死に至らしめた養母には、2022年4月に最高裁判所で懲役35年が確定した。妻の虐待を放置した容疑で裁判にかけられた養父には、懲役5年が言い渡された。
事件から6年経ったが、イ氏は毎年ジョンインちゃんを覚えていてほしいというメッセージを残している。
彼は、「少し時間を取って、あの子のために祈っていただけるとありがたい」と文章を締めくくった。


