新グループ「A2O LITE」の最年少メンバーをめぐる疑惑が拡大している。
元従業員を名乗る人物が新たな告発を行った。
中国のSNSでは10月18日、A2O LITEのメンバーであるアイチンの両親が経営していた会社で働いていたという人物の投稿が拡散された。
この人物によると、当時、父親が危篤状態となり、最終的に亡くなったという。姉が仕事を辞めて父親の世話をしていたため、家族の収入を支えていたのは投稿者だけだったと説明している。

その後、葬儀を行うため、未払いとなっていた賃金を支払うよう会社に求めたものの、返ってきたのは「お金は一銭もない」という返答だけだったという。投稿者は「自分で電話までして、ようやく受け取れたのはたった1000元(約2万3000円)だった。何年も真面目に働き、残業までしてきたのに、父が亡くなるという大変な時にもらえたのはそれだけだった。一生忘れられない」と苦しい胸の内を明かした。
賃金未払い疑惑、母親が謝罪
今回の告発が注目される背景には、アイチンの両親が経営していた教育関連企業をめぐる問題がある。
中国メディアによると、北京にある同社では、2024年から従業員への賃金未払いが発生していたとされる。労働仲裁を経て分割で返済することで合意したものの、支払いは3カ月ほどで滞り、再び未払い状態になったと報じられている。
また、企業情報プラットフォームでは、同社とアイチンの両親に関連する強制執行案件が2件確認されており、対象額は計約345万元(約8200万円)に上ると報じられた。
疑惑が広がるなか、アイチンの母親は10月14日、中国のSNS「微博(ウェイボー)」で謝罪。経営状況が急激に悪化し、債務問題に発展したと説明した。

さらに、支払うべき金額を期限どおりに支払えなかったことを認め、被害を受けた人々に謝罪。現在は関係者と解決策を協議しており、問題が解決するまで責任を負うと表明した。
娘の芸能活動にも批判
こうしたなか、10月13日にデビューシングルをリリースして正式に活動を開始したA2O LITEのアイチンにも批判が及んでいる。娘が芸能活動を始めたことで、中国国内では両親の問題と娘の活動を結び付けた批判も広がっている。
微博では、両親が娘のデビューに資金を投じる一方で、従業員への賃金を支払っていなかったのではないかとの疑問が噴出。17日には、従業員が苦労して稼いだお金で娘の芸能活動を支えていたのかと問う趣旨のハッシュタグが、微博の検索ランキングで1位になったほどだ。
また、アイチンの経歴にも批判の目が向けられており、海外のダンス大会に出場していたことも議論の対象となっている。
アイチンは2024年、ダンス大会「World of Dance(WOD)」の中国大会のジュニア部門で優勝し、2025年にはアメリカで開催された同大会にも出場したという。

一部の告発者は、こうした活動に資金を投じる一方で、従業員への賃金が支払われていなかったと主張。さらに、母親の会社では、アイチンが2024年の大会で優勝した時点ですでに賃金未払いが発生しており、2025年の大会出場時にも分割返済の約束が守られなかったとする中国メディアの報道も出ている。
デビュー直後から注目を集めるなか、メンバー本人とは別に、両親の経営問題がグループの活動にも影を落としている。


