韓国のコーヒーチェーンで、会員約276万人分の個人情報が流出したとみられることが分かった。
流出した情報には、IDやパスワードのほか、氏名、生年月日、電話番号、住所などが含まれていたという。
【注目】個人情報流出相次ぐ韓国企業、2000億円の補償案も顧客が納得しない理由
HOLLYSコーヒーは10月19日、会員情報を扱うクラウドサービスで個人情報の流出を確認したと発表した。同社は「暗号資産のマイニングを目的に、クラウドサービスへの異常なアクセスが行われた。この過程で顧客情報の一部が流出したとみられる」と説明している。
流出したデータは、現在運用中の顧客データベースではなく、過去に会員サービスを改編するために提供した一時的なデータファイルだったという。韓国インターネット振興院(KISA)に報告した流出規模は、重複会員を含めて約276万件に上る。2009年から2020年2月11日までに蓄積された顧客データとみられ、正確な件数については引き続き確認を進めている。
情報が流出した期間は、9月3日から10月7日までとみられる。流出した項目は、ID、パスワード、氏名、生年月日、電話番号、住所、メールアドレス、重複登録を確認するための情報(DI)、サービス利用に関する情報などだ。

HOLLYSコーヒーは事態を確認した直後、不正アクセスの経路を遮断し、認証手続きを点検するとともに、不審なログイン試行の監視を強化した。関係機関への届け出も済ませており、具体的な経緯や原因を特定するための社内調査を進めている。
同社は顧客に対し、HOLLYSコーヒーの会員アカウントのパスワードを変更するよう呼びかけた。また、ほかのサービスでも同じログイン情報を使用している場合は、そちらのパスワードも変更するよう勧告した。さらに、発信元が不明な電話やSMS、メールに応答したり、記載されたリンクをクリックしたりしないよう注意を促している。
同社は、該当するクラウドサービスを利用した会員サービスを速やかに停止する方針だ。個人情報へのアクセス権限や認証体制、セキュリティーシステム全般を点検し、流出した情報による二次被害の可能性についても継続的に監視するとしている。
HOLLYSコーヒーの関係者は「今回の事態により、お客様にご心配をおかけしたことを深くおわびする。お客様の情報保護と被害の最小化に向け、最善を尽くす」とコメントした。
なお、韓国では最近、企業や公共サービスにおける個人情報の流出が相次いでいる。今回のHOLLYSコーヒーのほか、新韓銀行や行政サービスのポータルサイト「政府24」でも情報流出が報告されている。
■個人情報流出相次ぐ韓国企業、2000億円の補償案も顧客が納得しない理由


