TWICEからまた一人、JYPエンターテインメントを離れるメンバーが現れた。
しかも今回は、グループのリーダーを務めるジヒョだ。
10月21日、ジヒョは自身のインスタグラムに直筆の手紙を公開し、幼い頃から21年間を過ごしたJYPとの歩みに区切りをつけることを発表した。
また、自ら新会社「EMITHAUS」を設立し、新たな道を歩んでいくという。
これで、JYPを離れるTWICEメンバーは、ジョンヨン、チェヨンに続き、3人目となった。
もっとも、3人ともTWICEから脱退するわけではない。個人活動はそれぞれの所属先で行い、グループ活動は一緒に続けるという、新たな形を模索している。
一見すれば、個人の自由とグループの存続を両立できる理想的な選択にも映る。だが、9人組のTWICEにとって、それは決して簡単な道ではなさそうだ。
リーダーのジヒョまでJYPを離れる

TWICEのメンバーがJYPエンターテインメントを離れる動きは、8月から具体化した。
まず8月10日、ジョンヨンが退所を発表し、女優で実姉のコン・スンヨンも所属するVAROエンターテインメントと専属契約を締結。女優業への挑戦を含め、新たな活動を始めることになった。
続いて8月13日には、チェヨンもJYPからの退所を発表。自身の音楽活動を新たな環境で展開していく意向を示した。
そして今回、リーダーのジヒョも21年間所属したJYPからの独立を決断した。

ジヒョは直筆の手紙で「私にとって独立とは、これまでの時間に対する結論というよりも、これからの時間をどう生きていくかという選択に近いものです」と説明した。
思い返せば7月、TWICEメンバーの再契約をめぐる議論が続くなか、ジヒョはファンに率直な心境を伝えていた。
「普段のように会話するには、まだ心がとても重い」
そう打ち明けた彼女は、自らの人生について慎重に考え、選択する姿勢を示していた。
今回の退所が当時の心境と直接結びつくのかはわからない。それでも、21年間慣れ親しんだ環境から離れる決断が、彼女にとって大きな転機であることは間違いないだろう。
一方で、ジヒョは「今回の選択は、長い間ともに歩んできたグループとの別れを意味するものではありません」と強調。TWICEとしての活動を続ける意思を明確にしている。
ジョンヨンとチェヨンも同様に、グループ活動の継続を表明している。
つまり、所属事務所は離れても、TWICEは離れない。それが3人に共通する選択なのだ。
次はツウィ? 相次ぐ移籍説
実は、TWICEの再契約をめぐって移籍説が浮上したメンバーは4人いた。ジョンヨン、チェヨン、ジヒョ、そして台湾出身のツウィだ。

そのうち3人が実際にJYPエンターテインメントを離れることを発表した今、当時から名前が挙がっていたツウィの去就にも注目が集まる。
ツウィについては7月ごろから退所説が浮上した。さらに8月末には、台湾メディアが、中国での芸能活動を支援してきた関係者とツウィの家族との接触を報道。中国進出の可能性なども取り沙汰された。
ただし、当該関係者は「ツウィ側と正式な協力契約を結んだわけではない」と説明しており、ツウィ本人が移籍や中国での活動を決めたという事実も確認されていない。
本人もファン交流プラットフォーム「Bubble」で、オンライン上にさまざまな噂が出ていることに触れ、「あまり心配しないでほしい」とファンに呼びかけたという。
もちろん、現時点でツウィのJYP退所が決まったわけではない。今後どのような選択をするのか、引き続き注目される。
そもそもTWICEは2015年のデビュー以降、9人で活動を続けてきた。

2022年には全メンバーがJYPと再契約を結び、グループとしての活動を継続。その後も世界各地で公演を行い、デビュー10周年を超えてなお、トップグループとしての存在感を示してきた。
しかし、今回の再契約をめぐる動きは、明らかに4年前とは異なる。
9人が同じ事務所に所属する形を維持するのではなく、それぞれが個人としての活動環境を選びながら、TWICEとしても活動する方向へ変わり始めているのだ。
では、その形は今後も無理なく維持できるのだろうか。
BLACKPINKは4人、TWICEは9人
よく比較されるのがBLACKPINKだ。
BLACKPINKは、メンバー4人が個人活動についてそれぞれ異なる所属先を選び、グループ活動は従来のYGエンターテインメントとともに続ける方式を採用している。

個人の活動の自由度を広げながら、グループそのものは維持する。所属先が分かれ始めたTWICEにとっても、参考になるモデルだ。
ただし、両グループには大きな違いがある。あまりに単純明快だが、それは「人数」だ。
BLACKPINKが4人なのに対し、TWICEは9人。倍以上のメンバーがいる。
個人活動の所属先が増えれば、それぞれのスケジュールや活動方針、契約条件などを調整する必要が生じる。アルバム制作やワールドツアーといった大規模な活動になれば、なおさらだ。4人でも簡単とはいえない調整を、9人で実現しなければならない。
しかもTWICEの場合、9人で築き上げてきたチームとしての魅力が大きな強みになっている。
ナヨンやジヒョのソロ活動、日本人メンバー3人によるユニット「MISAMO」など、個々の活動にも実績はある。それでも、TWICEというグループの魅力を語るうえで、9人がそろったステージやメンバー同士の関係性は欠かせない。
これまでと同じように完全体で活動し続けることを、ファンが期待するのも当然だろう。

一方、メンバーそれぞれにも、自分の人生やキャリアがある。実際、ジヒョも今回の独立に際し、「まだ自分でも発見できていない可能性を広げたい」という思いを明かしている。
そうした個人の希望を尊重しながら、9人全員での活動をどう維持していくのか。これはメンバーだけでなく、今後もグループ活動を支えるJYPにとっても重要な課題となる。
ジヒョは今回の手紙で、「TWICEは、私の人生に欠かすことのできない大切な部分です」とつづった。グループへの愛情と、自分自身の未来を切り開こうとする思い。その二つは決して矛盾しない。
問われるのは、そうした思いを実際の活動としてどう両立させていくかだ。
9人のうち3人がJYPを離れることになった今、「別々に、また一緒に」という新たな形をどう実現していくのか。TWICEはその答えを、これからの活動で示していくことになる。


