再生時間は、なんと3時間40分超え。
映画の超大作にも匹敵する長さだが、内容は受験生への“応援メッセージ”だ。
5人組ガールズグループMEOVV(ミヤオ)が公開した動画が、そのあまりに長い再生時間とユニークな内容で注目を集めている。
驚くべきは、韓国にあるすべての高校の名前を一つひとつ読み上げ、応援していることだ。
その途方もない企画にSNSでも驚きの声が相次ぎ、関連するX投稿は80万回以上表示された。動画そのものも、10月22日10時現在、公式YouTubeチャンネルで120万回再生されている。
すべての高校を一つずつ…3時間40分の応援リレー
韓国では毎年11月に実施される大学修学能力試験、通称「スヌン」が、受験生にとって重要なイベントとなっている。

日本の大学入学共通テストに相当する試験で、K-POPアイドルが試験を控えた受験生に応援メッセージを送ることも、この時期の恒例行事だ。
多くの場合、メンバーがカメラに向かって「頑張ってください!」「良い結果が出ますように」などとエールを送り、数十秒から数分程度で終わる。
ところが、MEOVVは違った。
10月19日、公式YouTubeチャンネルに公開したのは、「全国の高校!MEOVVがハードに応援します!」というタイトルの動画だ。
メンバーのスイン、ガウォン、アンナ、ナリン、エラの5人が、韓国の首都ソウルにある高校から始まり、最後は南部の済州島にある高校まで、全国の学校名を一つずつ読み上げながら応援を続けた。

その結果、動画の長さは3時間40分17秒に達した。
そもそもMEOVVは、BIGBANGのSOLらが所属するTHEBLACKLABELから2024年9月にデビューした5人組ガールズグループだ。日本出身のアンナもメンバーに名を連ね、10月12日には新曲『GO HARD』をリリースしたばかり。
そんな彼女たちが、11月19日に実施される2027学年度のスヌンを前に、全国の高校生を対象とした大規模な応援企画を実施したわけだ。
公式説明によると、韓国教育学術情報院の学校情報公開サービス「学校アルリミ」に掲載された全国学校情報を基準に制作したという。動画には地域ごとにチャプターが設定されており、視聴者は自分の住む地域の場面まで簡単に飛べる。
ただ長時間にわたって高校名を読み上げるだけでなく、視聴者が自分の学校を見つけやすいように工夫されている点も興味深い。
自分の高校が登場する場面を探すという、通常の応援動画とは異なる楽しみ方もできるわけだ。
「さすがにすごすぎる」と驚きの声
今回の企画は『聯合ニュースTV』や『ニュース1』などの韓国メディアでも取り上げられた。
一方、公式YouTubeのコメント欄には、笑いを交えた反応が相次いでいる。「これを企画した人、ぶっ飛んでる(笑)」「いや、めちゃくちゃおもしろい(笑)」といった反応に加え、「学校名が長くてすみません。普段は略して呼んでいるのに、わざわざ正式名称を全部用意してくれて。応援してくれてありがとうございます」と、実際に自分の学校が登場した視聴者からの感謝も寄せられた。
なかには「いったい何人友達がいるの? 大邱市内のあちこちに友達がいるみたい(笑)。母校を応援してくれてありがとう。私も『GO HARD』を聴いて寝ます」というコメントまで。

「これから高校生たちが自分の学校を探しに来るんじゃないか」という声もあり、全国の高校名を読み上げるというアイデアが、視聴者の笑いと関心を集めていることがうかがえる。
SNSでは、海外ファンからも「韓国のすべての高校を応援するというシンプルな企画が、とても新鮮でおもしろい。何を言っているのか半分もわからないのに、ついつい見続けてしまう」という声が寄せられている。
ここで興味深いのは、動画の中身そのものだけでなく、「3時間40分もかけて全国の高校を応援した」という事実が、一つの話題になっていることだ。
ともすれば動画の長さは、視聴のハードルになり得る。しかし、今回はその長さこそが驚きを生み、注目を集める要因の一つになったと考えられる。
この時期のK-POPアイドルによる受験生応援動画といえば、もはや見慣れたものだが、MEOVVの“ハードすぎる”動画は、新鮮に受け止められている。
新曲『GO HARD』と結びついた意外な仕掛け
実は今回の企画、もう一つ興味深いポイントがある。動画タイトルに使われた「ハードに応援します」という言葉だ。
MEOVVは10月12日、新曲『GO HARD』をリリースしたばかり。日本語にすれば「全力でいこう」「思い切りやろう」といったニュアンスのタイトルだ。

そして、その新曲を発表した彼女たちが実際にやったことといえば、全国すべての高校名を3時間40分かけて読み上げるという、なんともハードな挑戦だった。
普通なら、受験生への応援メッセージは数十秒、長くても数分程度で十分だろう。ところがMEOVVは、まさかの3時間40分。しかも、全国の高校を一校ずつ応援しているのだから恐れ入る。
『GO HARD』という新曲を発表して、本当にハードなことをやってしまったわけだ。
もっとも、単に思いつきで長時間の動画を制作したわけではなさそうだ。
全国の高校名を具体的に挙げることで、視聴者に「自分の学校を探す」という楽しみを提供し、その異例の長さでSNSでも話題を呼ぶ。さらに、新曲のタイトルと動画の内容を結びつけることで、『GO HARD』という楽曲の印象も自然に残る。
受験生への応援とファンが楽しめるコンテンツ、さらには新曲のプロモーションまで、一つの企画に盛り込んでいるようにも見える。
実際、YouTubeのコメント欄には「私も『GO HARD』を聴いて寝ます」という声も寄せられていた。
もちろん、どこまでが最初から計算された演出なのかはわからない。それでも、ここまで手間をかけた企画が多くの人の関心を集め、新曲の話題にもつながっているのだから、なかなか見事なアイデアではないだろうか。
受験生に「頑張れ」とエールを送りながら、自分たちもとことん頑張ってしまったMEOVV。新曲のタイトル通り、誰よりも「GO HARD」していたのは彼女たち自身だったようだ。
◇MEOVV プロフィール
BIGBANG、2NE1、BLACKPINKなど、YGエンターテインメントの主要アーティストの音楽をプロデュースしたTEDDYが、メンバーの選抜から制作まで手掛けたガールズグループ。韓国系アメリカ人のガウォンとエラ、韓国人のスインとナリン、日本人のアンナの5人で構成された。グループ名は「My Eyes Open VVide」の頭文字に由来し、「ミヤオ」という猫の鳴き声を連想させる意味も込められている。2024年9月6日、1stシングル『MEOW』でデビュー。
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