兵役免除をめぐる騒動が、今も尾を引いている。
問題となったサッカー代表の3選手は、懲戒処分の可能性も浮上している。
韓国国会の文化体育観光委員会に所属する「共に民主党」のイム・オギョン議員は10月21日、国会で開かれた同委員会の国政監査で、「アマチュア選手たちは韓国代表のユニホームを着るために血のにじむような練習を重ねている一方、個人的な利益のためにアジア大会に出場したプロ選手がいた。彼らの言動は国民の怒りを買った」と指摘した。
さらに、「アジア大会やオリンピックに出場するプロ選手については、各競技団体に対する大韓体育会の権限がある。それにもかかわらず、これほど国民の怒りを買った問題について、なぜ倫理や教養に関する教育を別途実施していなかったのか疑問だ」と批判した。
これに対し、大韓体育会のユ・スンミン会長は、「各競技で継続的に教育を実施しており、アジア大会への出場前にも関連する指針などを詳しく説明している」と回答。そのうえで、「ただし、競技によって事情が異なる部分はある。特にサッカーと野球は選手村に入村する競技ではないため、限界があったのは事実だ」と説明した。
兵役特例の廃止を主張 3選手の言動を問題視
続いてイム議員は、2026年愛知・名古屋アジア大会で金メダルを獲得した直後、軽率な発言や行動で物議を醸したU-23韓国代表のヤン・ミンヒョク(ウェステルロー)、パク・スンス(ニューカッスル・ユナイテッド)、イ・ギヒョク(江原FC)の名前を挙げ、アジア大会における兵役特例の廃止を強く訴えた。

「名前を直接挙げたい。ヤン・ミンヒョクはインタビューで兵役免除に言及し、パク・スンスは除隊記念の帽子をかぶってSNSに投稿した。イ・ギヒョクも兵役免除に言及した。プロ野球の選手たちも、日本の社会人チームに完敗した。アジア大会での兵役免除を廃止すべきだという国民と同じ考えだ。今後は2部や3部の選手が出場すべきだ」
これに対し、ユ会長は「現在、さまざまな角度から検討している。ただ、現場で汗と涙を流して努力しているアマチュア選手も非常に多い。そうした選手たちの声も反映し、制度全体を適切に改正すべきだと考えている」と述べた。一方で、「一部のプロ選手の問題を理由に、(兵役特例の)資格そのものを剥奪することについては、慎重に検討する必要があるのではないか」と慎重な姿勢を示した。
大韓体育会長が懲戒委員会の開催に応じる
問題を起こした選手への懲戒処分の可能性も議論された。イム議員は「アジア大会で見せたスポーツマンシップは、最悪中の最悪だった」と厳しく批判。「問題を起こしたいくつかの競技については、厳正な手続きが必要だ。今からでも遅くない。大韓体育会で倫理委員会を開き、該当する競技団体と選手に対して懲戒委員会を開くよう求めたい。大韓体育会には独自の権限があるからこそ、こう言っている」と強調した。

これに対し、ユ会長は「そうする」と応じ、懲戒委員会の開催に向けて対応する意向を示した。
また、国軍体育部隊「尚武」への入隊機会が競技によって異なるとの指摘については、「さまざまな方法を模索している。冬季競技の選手が尚武に入隊できるよう、より責任を持って取り組みたい」と答えた。
金メダル獲得直後の発言が批判の的に
ヤン・ミンヒョク、イ・ギヒョク、パク・スンスの3人は、10月3日に行われたアジア大会で金メダルを獲得した直後、韓国代表としての誇りよりも兵役特例にばかり関心があるかのような言動を見せ、批判を浴びた。当時、韓国代表は決勝で日本を1-0で下し、大会史上初の4連覇を達成していた。
問題が起きたのは、試合に勝利した直後だった。
ヤン・ミンヒョクは、トロフィーではなくメダルを受け取った気分を尋ねられると、「メダルかトロフィーかは重要ではなかった。本当に自分たちが報われるのは兵役免除という恩恵があるから、それだけを目標に試合をしていた気がする」と答えた。
さらに、主将のイ・ギヒョクは、金メダルは重いかと聞かれると、突然「僕、軍隊に行きません」と答え、満面の笑みを浮かべた。パク・スンスは、ファンから投げ入れられた、いわゆる「除隊帽」をかぶって撮影した記念写真をSNSに投稿した。こうした兵役を軽視しているとも受け取れる発言や行動が重なり、批判は一気に広がった。
その後、3人は速やかに謝罪したものの、騒動はなかなか収まらなかった。海外メディアも相次いで報じ、韓国の国際的なイメージにも影響を及ぼす事態へと発展。政界でも問題視され、兵役特例の廃止を求める声が上がった。
(記事提供=OSEN)


