SBSドラマ『ドクターX~白衣のマフィア』(以下、『ドクターX』)が、光州(クァンジュ)事件を主な題材として扱い、視聴者の反応が分かれている。
歴史的悲劇に焦点を当てたと好評を博している一方で、日本の原作の流れとかけ離れた脚色であるという指摘も続いた。
去る10月24日、韓国で放送された『ドクターX』第6話では、光州事件で銃創を負った患者の物語が登場した。
韓国の“大門未知子”、ケ・スジョン(演者キム・ジウォン)は、頭部に銃弾が刺さったまま生きてきたオ・サンボムの手術を引き受けることになった。
オ・サンボムは、光州事件により、幼くして兄を失い、生涯罪悪感と激しい痛みを抱えて生きてきた人物として描写された。
作品では、市民が経験した惨状とヘリコプターの射撃に関する話が登場した。オ・サンボムの回想シーンを通じて、当時の悲劇を見せたほか、被害者の苦痛とトラウマにも重きを置いた。

被害者団体の関係者たちは、オ・サンボムの頭部に残っている銃弾が、当時の状況を解明する証拠になり得るとして手術を要求した。しかし、手術には死亡や深刻な後遺症につながるリスクが伴った。病院内でも手術を巡る利害関係が絡み合い、ケ・スジョンは難しい選択を迫られた。
放送後、視聴者の反応は分かれた。人々は、ドラマを通じて、光州事件の悲劇と生存者の痛みを扱ったという点で意味があると評価した。歴史的事件を単に過去の出来事として扱わず、生存者が今も経験している苦痛まで見せたという反応だ。
その一方で、原作とは異なる展開に対し、戸惑う視聴者もいた。今作が、日本の医療ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』を原作とした作品であるだけに、医療ドラマから外れて、突然歴史的、政治的な題材を前面に出したことが、やや唐突であるという指摘だ。

ネット上では、「日本のドラマをリメイクしているのに、なぜ光州事件を持ち出すのか」「医療ドラマにこのような話が突然登場して、戸惑う」「原作の流れとあまりにも違って、没入感が削がれる」という趣旨の批判があった。
この反面、歴史的悲劇を扱った試み自体を肯定的に捉える意見も続いた。
初回から高視聴率の『ドクターX』が、今回は光州事件を巡る脚色の議論で注目されることになった。
歴史的な題材を扱ったことへの評価と原作から外れた展開に対する批判が対立しているなか、今後の展開が視聴者の評価にどのような影響を及ぼすのか、関心が集まっている。
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