傘もひっくり返るほどの強風。
まっすぐ立っていられないほどだ。
そんな状況でもDJ SODAは笑っていた。しかし、当時の現地では深刻な被害が発生していた。
韓国の女性DJ、DJ SODAが、台風の影響下にあった台北の路上で撮影した動画を公開し、批判を受けている。被災状況をあまりにも軽く扱っているのではないかという指摘だ。
DJ SODAは10月24日、自身のインスタグラムに「台湾に来るたびに、地震に台風まで経験している私。非常食を買いに少し外へ出ただけなのに、ひどい目に遭って帰ってきました」とつづり、動画を投稿した。
動画には、台北の街を歩いていたDJ SODAが、激しい雨風にさらされている様子が収められている。手にしていた傘も強風に耐えきれず、ひっくり返っていた。

DJ SODAは驚いて悲鳴を上げながらも笑い出し、その場面には状況をドラマチックに演出するBGMも挿入されていた。
そして翌25日には、「台湾の台風、本当に怖かったです」というコメントとともに、別の動画も公開。晴天の台北の街を歩く姿と、激しい台風のなかで傘を押さえながら耐える姿を対比させる構成となっており、「台湾の天気:期待と現実」といった趣旨の字幕が添えられていた。
台風30号「チャンパー」は24日、台湾北東部の沿岸をかすめるように通過し、強風と大雨をもたらした。台湾当局が同日午後に発表した集計によると、チャンパーの影響で1人が死亡し、616人が負傷したという。街路樹や看板が倒れ、電線が切れるなどの被害も相次ぎ、一時は27万世帯以上で停電が発生した。
こうした状況から、安全な屋内にとどまらず、強風が吹き荒れる路上で撮影を続けたDJ SODAの行動に対し、疑問の声が上がったというわけだ。

特に、命を落とした人もいた状況で、強風にあおられてよろめく姿を笑いや音楽を交えた動画として編集したことについて、「災害をコンテンツとして消費したのではないか」との批判も出ている。
なおDJ SODAは2023年、大阪で開催された音楽フェス「MUSIC CIRCUS」でのパフォーマンス中、複数の観客から胸を触られる被害を受けた。主催側の調査によって複数の加害者が特定され、謝罪を受けて事件は終結したが、その過程では彼女のパフォーマンススタイルや衣装に対する批判も相次ぎ、「韓国に帰れ」などの暴言も飛び交うなど、日本で大きな議論となった。
◇DJ SODA プロフィール
1988年4月7日生まれ。本名ファン・ソヒ。“SODA”の由来は本名の前2文字をとったあだ名「ファンソ(黄牛)」が由来で、飲み物のソーダではなく「(私は)牛(ソ)だ」という意味。2013年からDJとしての活動を始め、今では韓国はもちろん香港、台湾、シンガポールなどのアジア各国で人気を集めている。日本でも知名度を上げており、SNS上では「石原さとみ似の美人DJ」とされるほどビジュアルに対する評価も高い。


