歌手シン・ヘチョルさんが、医療事故で突然この世を去ってから12年が経った。
シン・ヘチョルさんは2014年10月27日、低酸素性虚血性脳損傷により死去した。享年46歳。
【注目】「患者は実験対象なのか」シン・へチョルさんの医療事故
シン・ヘチョルさんは同年10月17日、ソウル市内の病院で胃腸管癒着剥離術を受けた後、高熱や胸部、腹部の痛みを訴えていた。その後も治療を受けていたが、手術から10日後に帰らぬ人となった。
当時、シン・ヘチョルさんは退院後も、麻薬性鎮痛剤が効かないほどの激しい痛みを訴えていたとされる。しかし、手術を担当した医師は、心電図に異常がないとして鎮痛剤のみを処方した。シン・ヘチョルさんはその後、マネージャーに「息ができない」と言い残し、意識を回復することなく亡くなった。
その後、執刀医はシン・ヘチョルさんの小腸や心膜に穴を開け、死亡させた疑いなどで起訴され、2023年5月に懲役1年の実刑判決が確定した。

この事故をきっかけに医療事故の被害者救済を求める声が高まり、2016年11月には、いわゆる「シン・ヘチョル法」と呼ばれる医療紛争調停法が制定された。
なお、シン・ヘチョルさんは1988年、韓国MBCの音楽コンテスト『大学歌謡祭』(原題)にグループ「無限軌道」のメンバーとして出場し、大賞を受賞。華々しく歌謡界にデビューした。
その後はソロ歌手として活動する一方、ロックバンドN.EX.Tのメンバーとしても活躍し、数多くの名曲を残して多くの人々に愛された。また、2001年からはラジオ番組『ゴースト・ステーション』(原題)のパーソナリティーを務め、「魔王」という愛称でも親しまれた。


