米倉涼子もびっくり? 『ドクターX』の韓国リメイク作が大荒れ 高視聴率なのに“放送中止”要求のワケ | RBB TODAY

米倉涼子もびっくり? 『ドクターX』の韓国リメイク作が大荒れ 高視聴率なのに“放送中止”要求のワケ

エンタメ 韓国・芸能
注目記事
米倉涼子もびっくり? 『ドクターX』の韓国リメイク作が大荒れ 高視聴率なのに“放送中止”要求のワケ
米倉涼子もびっくり? 『ドクターX』の韓国リメイク作が大荒れ 高視聴率なのに“放送中止”要求のワケ 全 1 枚
/
拡大写真

日本の人気ドラマをリメイクした韓国ドラマが、思わぬ大荒れとなっている。

Netflixでも配信中のキム・ジウォン主演のSBSドラマ『ドクターX~白衣のマフィア~』だ。

【画像】なぜ?韓国版『ドクターX』に放送中止要求

日本の人気シリーズ『ドクターX~外科医・大門未知子~』を原作とする同作は、10月24日に放送された第6話で全国視聴率19.5%を記録。20%突破も目前に迫る大ヒットとなっている。

ところが現在、韓国国会の国民同意請願サイトには放送中止を求める請願まで登場し、視聴者の間で激しい議論が巻き起こっているのだ。

しかも10月27日には、撮影で使用したバス停をめぐって道路法違反の疑惑まで浮上した。

高視聴率を記録しながら、なぜここまで騒動が広がっているのか。

撮影用のバス停に道路法違反疑惑まで浮上

『ドクターX~白衣のマフィア~』
(写真提供=SBS)『ドクターX~白衣のマフィア~』

新たな問題となったのは、第6話に登場したバス停だ。

10月27日付の韓国メディア『スポーツ京郷』によると、光州(クァンジュ)の国立5・18民主墓地の正門前に設置された撮影用のバス停標識について、道路法違反の有無を確認するよう求める申立てが、管轄の区役所に寄せられた。

問題の場面では、劇中の518番バスが国立5・18民主墓地の正門「民主の門」前に停車する。しかし、実際のバス停は正門から約350メートル離れた場所にあり、ドラマに登場した標識は、四角いパイプの支柱が付いた移動式の撮影用設備だったという。

そこで問題視されたのが、その設置に必要な許可を得ていたかどうかだ。

道路上に設備などを設置して一定の空間を使用する行為は「道路占用」と呼ばれ、韓国の道路法では原則として管理者の許可が必要となる。

『スポーツ京郷』によると、管轄の区役所には制作側から道路占用許可の申請や事前協議がなかったとされる。ただし、現時点では申立てを受けて確認する段階であり、違法行為が認定されたわけではない。

一部で問題視されているバス停のシーン
(画像=SBS)一部で問題視されているバス停のシーン

興味深いのは、問題になったバス停が、歴史論争と深く結びついていることだ。

ドラマに登場した518番バスや国立5・18民主墓地は、1980年5月、光州で民主化を求める市民らが軍によって武力鎮圧され、多数の犠牲者が出た「光州事件」を強く意識させるものだった。

歴史的な演出をめぐって議論が広がるなか、今度は撮影用設備の設置手続きまで問題視されることになった。

日本の『ドクターX』が韓国で歴史論争に

そもそも、なぜ日本の人気医療ドラマのリメイク作が、韓国の歴史問題をめぐる議論に巻き込まれたのか。

その原因となった第6話では、1980年の光州事件で頭部に銃弾を受けた患者の物語が描かれていた。

この回では、1980年の光州事件で頭部に銃弾を受け、その後46年間にわたって後遺症に苦しんできた患者オ・サンボム(演者ハ・ソングァン)の物語が描かれた。

オ・サンボムは頭に残った銃弾の破片によって、長年、激しい頭痛やけいれん、幻覚などに悩まされてきた人物だ。事件で兄を失い、遺体すら見つからなかったことへの罪悪感も抱えている。

そんな彼を救おうとするのが、主人公の天才外科医ケ・スジョン(演者キム・ジウォン)だった。しかし、患者は手術によって亡き兄の幻影を見られなくなる可能性を知り、治療をためらう。

『ドクターX~白衣のマフィア~』第6話
(画像=SBS)『ドクターX~白衣のマフィア~』第6話

歴史的な悲劇が一人の人生に残した傷を、医療ドラマという形で描いたのだ。

さらに劇中には、518番バスや国立5・18民主墓地が登場。終盤には、全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領を連想させる架空の元大統領チ・ドゥソクが、意識不明の状態で病院に搬送される。

こうした展開に対し、一部の視聴者からは批判が噴出した。特に問題視されたのは、日本の原作にはなかった歴史的な題材を、医療ドラマに組み込んだことだった。

韓国国会の国民同意請願には、放送中止を求める文章が提出された。

請願人は、「光州事件が韓国の痛ましい歴史であることはよく知っている」としつつも、「政治的な議論のある5・18を唐突にドラマで扱うことは納得しがたい」と主張。続けて「『ドクターX』は政治とはまったく関係のない医療ドラマだ」とし、「原作である日本のドラマでは、医師個人の能力に重点が置かれており、こうした内容はまったく登場しなかった」とも付け加え、制作過程の検証と放送中止を要求した。

この請願は公開前に必要な100人の賛同を集め、国会による公開可否の検討段階に入った。ただし、放送中止が決定したわけではない。

キム・ジウォン
(写真提供=SBS)『ドクターX』のキム・ジウォン

また、ドラマのファンコミュニティからも、制作側に説明を求める声明が出された。声明では「歴史的な題材を使用すること自体に反対しているわけではなく、制作陣に政治的な意図があったと断定するものでもない」と強調。そのうえで、5・18民主化運動や架空の元大統領を登場させた理由、こうした設定が医療ドラマの物語で果たす役割、被害者や遺族への影響をどう検討したのかについて説明を求めた。

一方、光州事件の被害者が長年抱えてきた痛みを描いたことを評価する声も上がっている。

つまり、批判一色というわけではない。歴史的な題材を取り入れたことへの評価と、その描き方への疑問が交錯しているのだ。

視聴率19.5%でも大荒れ…リメイクの難しさ

日本の『ドクターX』は、米倉涼子演じる天才外科医・大門未知子が、病院の権力構造に立ち向かう痛快な医療ドラマとして人気を集めた。

韓国版でも、卓越した手術の腕を持つ外科医が病院内部の不正や権力に立ち向かうという基本的な設定は引き継がれている。

ただし、第6話では韓国独自の歴史的な題材を大きく取り入れた。ここに、今回の騒動を読み解く重要なポイントがある。

リメイク作品に現地の文化や社会問題を反映させることは、単に原作を再現するだけではない、新たな魅力を生む可能性もある。

今回も、歴史的な事件によって傷ついた患者と、その苦しみに向き合う医師という構図は、医療ドラマとしての主題から大きく外れているわけではない。

しかし、長年愛されてきた原作の持ち味を期待する視聴者にとっては、歴史的な題材への急な展開が違和感につながった可能性もある。さらに、実在の事件と、それを連想させる架空の人物を組み合わせたことで、ドラマの演出そのものが政治的な意味を持つものとして受け止められた。

制作側がどのような意図で第6話を構成したのか、現時点で詳細な説明は確認されていない。

『ドクターX』のキム・ジウォン
(写真提供=SBS)『ドクターX』のキム・ジウォン

そんななかでも、ドラマは高視聴率を記録している。第1話の全国視聴率11.4%から、第6話では19.5%に到達し、自己最高記録を更新した。

もちろん、高視聴率だからといって作品への批判が間違っているわけではない。反対に、一部から放送中止を求める声が上がったからといって、作品全体が支持を失ったともいえない。

むしろ今回の『ドクターX』は、その両方が同時に起きている点で異例の状況にある。

日本の人気ドラマを韓国独自の作品として生まれ変わらせようとする試みは、新たな魅力を生む一方、視聴者の期待や歴史的な題材への受け止め方の違いも浮き彫りにした。そこに撮影用のバス停をめぐる疑惑まで加わり、騒動は物語の内容だけにとどまらなくなっている。

視聴率20%目前のヒット作は、このまま勢いを維持できるのか。そして制作側は、相次ぐ問題にどのような説明を示すのか。

日本発の人気シリーズの韓国リメイクは、思わぬ形で注目を集め続けている。

■【写真】キム・ジウォン、IVE・ウォニョンと“密着ショット”「美の暴力」「画面割れる」

■なぜ今、韓国で米倉涼子? 『ドクターX』リメイクだけではない、思わぬ“とばっちり”

■芦田愛菜、“本家ウ・ヨンウ”を超えられるか 『ドクターX』キム・ジウォンは世界1位

《スポーツソウル日本版》

【注目記事】

Amazon売れ筋ランキング

この記事の写真

/