兵役逃れ騒動により24年間も母国に入国できない歌手ユ・スンジュンが、3度目となる最高裁の判断を受けることになった。
10月27日、韓国法曹界などによると、在ロサンゼルス韓国総領事館は前日、ユ・スンジュンが起こしたビザ発給拒否処分取り消し訴訟の控訴審判決を不服として上告した。
これに先立ち10月2日、ソウル高等裁判所行政8-2部は、ユ・スンジュンが在ロサンゼルス韓国総領事を相手取り起こした旅券・査証(ビザ)発給拒否処分取り消し訴訟の控訴審で、ユ・スンジュン側の主張を認める判決を下していた。

ユ・スンジュンは入隊を控えていた2002年、アメリカ市民権を取得した。これにより兵役逃れ疑惑が浮上し、韓国への入国が認められない状況となった。
その後、2015年に1度目となるビザ発給拒否処分取り消し訴訟を起こし、2020年3月に最高裁で勝訴が確定した。しかし、この判決後も韓国へ入国できなかったため、2020年10月に政府を相手取り2度目の訴訟を起こし、2023年11月に最高裁で再び勝訴した。
最高裁は過去2度の訴訟で、「ビザ発給を拒否する過程に手続き上の法令違反があったため、処分を取り消し、改めて適切に審査したうえで判断せよ」という趣旨の判決を下した。
しかし韓国政府は「兵役逃れは国益を損なう恐れがある」とし、入国制限措置は適切だとの立場を維持している。
ユ・スンジュンは訴訟が続いていた今年6月、「やれるだけのことはやりました。もうやめようと思います」というタイトルの動画を公開し、24年間に及ぶ法廷闘争を終わらせる意向を示したこともあった。
しかし今回、在ロサンゼルス韓国総領事館側が上告したことで、再び法廷で争いが続くこととなった。
◇ユ・スンジュン プロフィール
1976年12月15日生まれ。1997年に1stアルバム『West Side』でデビューし、『Gaui』『Na Na Na』『Passion』『I Love You Nuna』『Wow』など数多くのヒット曲を出してトップスターに。入隊を控えていた2002年、韓国国籍を放棄してアメリカ市民権を取得し、兵役義務を回避。すると同年、韓国法務部から入国制限処分を受けた。以降、20年以上も韓国に入国できずにいる。英語名はスティーブ・ユ。
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