華やかな衣装に身を包み、大勢の観客から歓声を浴びるK-POPアイドル。
誰もが憧れるようなステージに立っていた彼らは、スポットライトが消えた後、どのような人生を送っているのだろうか。
かつて人気ガールズグループのメンバーだった女性が、今では毎月の給料日を楽しみにしているという。別の元アイドルは、離婚や仲間との確執を経験し、保険営業の世界で成功を収めた。
会社員、保険営業、タクシー運転手、エクササイズ講師。かつて華やかな芸能界に身を置いていた元アイドルたちの“第2の人生”は、実にさまざまだ。
そこには、スターだった頃とは違う苦労があり、思いがけない喜びもある。
元アイドルが喜ぶ給料日
最近、歌手ノ・サヨンのYouTubeチャンネルに登場したのは、かつてガールズグループJEWELRY(ジュエリー)のメンバーとして活躍したハ・ジュヨンだった。

JEWELRYは、少女時代やKARAなどの第2世代ガールズグループが台頭する前から、韓国で高い人気を誇ったグループだ。
ハ・ジュヨンは2008年にメンバーとなり、大ヒット曲『One More Time』などで人気を集めた。同曲は、音楽番組『ミュージックバンク』で7週連続1位を記録したほどだ。
そんなハ・ジュヨンは現在、キッチン用品ブランドのショールームで働く会社員として過ごしている。
グループ活動終了後はカフェでアルバイトを始め、ベーカリーの補助講師も経験。求人サイトを通じて数百件もの応募を繰り返したが、なかなか採用されなかったという。
そんな彼女が、現在の生活で何より喜んでいるのが毎月の給料だ。
「芸能界は仕事がなければ誰もお金をくれない。会社員なら給料が入り続ける。だから就職した」
かつてステージで脚光を浴びていた彼女にとって、決まった日に給料が振り込まれることが、大きな安心につながっているようだ。

似た思いを明かしたのが、2016年に解散したガールズグループ4Minute出身のクォン・ソヒョンだろう。
『Hot Issue』『Crazy』などのヒット曲で知られる4Minuteの一員だった彼女は、現在、かつて所属したCUBEエンターテインメントで会社員として働いている。
担当するのはガールズグループLIGHTSUMの日本アルバム制作や、楽曲の選定・確保などに関わる業務だ。

10月23日に公開されたYouTube動画では、芸能界について「ずっと選ばれ続けなければならない」と振り返り、人気グループのメンバーだった頃も不安を抱えていたことを告白した。またクォン・ソヒョンは、アーティストと会社員のどちらがいいかという質問に対し、「月末には給料で癒やされるので、会社員のほうがいい」と語っている。
離婚と確執、そして保険営業
だが、元アイドルたちの第二の人生は、決して平穏なものばかりではない。
同じJEWELRYの看板を背負っていたチョ・ミナは、ハ・ジュヨンとはまた違った波乱の人生を歩んできた。

2002年にJEWELRYへ加入して人気を集めたチョ・ミナは、グループ脱退後、ベーカリーの経営などを経験した。2020年11月には、交際からわずか3週間で婚姻届を提出したことを発表。翌年6月に息子を出産した。
ところが、2022年に離婚。幼い息子を一人で育てる生活が始まった。
さらに2023年には、元メンバーのソ・イニョンの結婚式に招待されなかったことを明かし、メンバー間の確執が取り沙汰された。
そんな彼女が新たに飛び込んだのが、保険営業の世界だった。
7月1日に公開されたソ・イニョンのYouTube動画に登場したチョ・ミナは、離婚後に借金を抱え、返済のために懸命に働いてきたことを告白。保険営業だけでなく、料理教室の講師など複数の仕事を掛け持ちしているという。
そして、慣れない保険営業の世界で、驚くような実績を残した。本人によれば、保険営業で22回にわたって優秀な成績を収め、全国1位を記録したこともある。
かつて不仲が取り沙汰されたソ・イニョンとも和解。6月にはJEWELRYの元メンバーたちと久しぶりに同じステージに立ち、再び歌声を披露した。また10月には、祝日に息子を連れて職場へ出勤したことをSNSで報告している。

華やかなアイドル時代から、結婚、離婚、子育て、そして新たな仕事での成功へ。かつての仲間との関係も修復した彼女は、今も忙しい日々を送っている。
タクシー運転手になった元スター
男性アイドルにも、意外な第二の人生を歩む人物がいる。ボーイズグループZE:A出身のキム・テホンだ。

同グループからはイム・シワン、パク・ヒョンシク、ファン・グァンヒらが俳優やタレントとして活躍しているが、キム・テホンは芸能活動が減った後、厳しい生活を経験した。
生活費を稼ぐためにバーのマネージャーや建設現場、物流センターなどで働き、今年2月にはタクシー運転手としての一日をYouTubeで公開した。そこには、早朝6時からハンドルを握り、7時間以上の運転を終えてから、コンビニのおにぎりで食事を済ませる姿も映っていた。
印象的なのは、乗客との会話だ。ある乗客がアーティストの公演について話すと、キム・テホンは「僕もアーティストなんです」と笑顔で応じ、自分がZE:Aのメンバーだったことを明かしていた。

現在はタクシーの仕事や動画配信を続けながら、ステージへの思いも持ち続けている。実際に2025年12月には、東京で行われたZE:Aのデビュー15周年記念ユニットファンミーティングにも参加した。
一方、4Minuteでリーダーを務めたナム・ジヒョンは、エクササイズ講師として新たな道を切り開いている。
今年5月には、仕事を始めた当初、自分でチラシを印刷して配っていたことを告白。その際、元4Minuteのメンバーだと気づかれることもあったという。
彼女は、アイドルだった頃も素晴らしかったとしながら、「アイドルという過去に閉じこもっていてはいけない」と語っている。

かつてスポットライトを浴びていた元アイドルたちも、今ではそれぞれの場所で日々の生活を送っている。
毎月の給料日を楽しみにする人、子供を育てながら仕事に励む人、タクシーのハンドルを握りながらステージへの思いを持ち続ける人。
華やかな舞台を離れた後も、彼らの人生は続いていく。かつての人気や知名度とは違うところに、それぞれが大切にしているものがある。
■【画像】人気絶頂→解散→インストラクターに転身したナム・ジヒョン


