韓国の人気キッズ向けユーチューバー「Hey Jini(ヘイジニ)」側が、“労働搾取疑惑”について口を開いた。
元社員が健康を損ねたことに謝罪する一方、一部の主張については事実関係が異なると反論した。
ヘイジニの運営会社KIDSWORKSは10月27日、ヘイジニのYouTubeチャンネルを通じて、「過去に勤務していた元社員の苦しみについて、会社はその痛みを重く受け止めています。一緒に働いていた方が健康を損ない、つらい時間を過ごしてきたことについて、事実関係とは別に心から残念であり、申し訳なく思っています」と公式立場を明らかにした。
これに先立ち、KIDSWORKSの元社員だと明かしたA氏は、オンラインコミュニティを通じて、同社で勤務していた当時の労働環境について告発した。
A氏によると、中国語チャンネルのクリエイターとして活動するために会社に入ったものの、撮影や編集だけでなく、イベント当選者の選定・整理や声優探しなど、チャンネル運営に関する幅広い業務を一人で担当するようになったという。深夜まで働く日が続き、1日の勤務時間が16時間に及ぶこともあったと主張した。

その後、A氏は体調を崩して救急外来を受診し、パニック障害と診断されたという。会社側に労災申請の意思を伝えたものの、休職中にヘイジニから現金400万ウォン(約48万円)を支払う代わりに、労災を申請しない案を提示されたとも主張していた。
さらにA氏は、会社側が韓国勤労福祉公団に対し、業務とパニック障害との関連性を認められないとする趣旨の書類を提出したと説明。その一方で、約1年間の審査を経て2020年1月に労災認定を受けたとして、関連する通知書も公開していた。
こうした告発を受け、KIDSWORKSは元社員の健康状態が悪化したことについて遺憾の意を示す一方、オンライン上で拡散している一部の内容は、同社が確認した事実関係とは異なるとして、今回の公式コメントを発表した。
KIDSWORKS側によると、A氏の在職中には年俸を25%引き上げたほか、ボーナスや住居費の支援、柔軟な勤務体制の導入、休養の勧告などを行っていたという。また、労災申請を妨害した事実はなく、外部の公認労務士を紹介するなど、申請手続きを支援したと主張した。

さらに、未確認の情報や憶測によって会社やクリエイターの名誉が傷つけられることがないよう求めるとともに、当事者が望む場合にはいつでも対話に応じ、社内の労働環境についても継続的に改善していくと伝えた。
ヘイジニ側の公式コメント全文は以下の通り。
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こんにちは。KIDSWORKSです。
過去に一緒に勤務していた元社員の主張について、当社の立場をお伝えします。
報道を通じて伝えられた、過去に勤務していた元社員の苦しみについて、会社はその痛みを重く受け止めています。一緒に働いていた方が健康を損ない、つらい時間を過ごしてこられたことについて、事実関係とは別に心から残念であり、申し訳なく思っています。
当社は、個人の健康や私生活に関わる敏感な事案であることから、当事者保護のため、具体的な経緯を説明することを控えてきました。しかし現在、オンライン上では当時の経緯について確認されていない内容が拡散され、報道も相次いでいます。メディアから当社の公式立場を求められている状況を踏まえ、やむを得ず、会社として説明できる範囲に限って立場をお伝えします。
該当の元社員は2017年9月から2018年12月まで約1年間勤務した後に休職し、2019年5月、休職中に本人の意思で自主退職しました。
9年前の入社当時、賃金体系に問題なく年俸を支給し、その後、知られている内容とは異なり年俸を25%引き上げました。また、休職中にも別途ボーナスを支給しました。
創業初期、当社は担当業務の内容や進め方について、その都度本人と協議しながら運営し、業務日程や仕事の進め方について幅広い裁量を与えていました。状況に応じて勤務時間を調整したり、在宅勤務を選択したりできるようにもしていました。
健康への負担が大きい場合には、勤務時間を減らし、業務日程を止めても問題ないとして、休暇や休職を通じて休むよう継続的に勧めました。また、通勤の負担を減らすため、会社近隣の住居の賃貸保証金も支援しました。
当社は労災申請を妨害していません。
2018年末、労災を申請したいという本人の意向を尊重し、外部の公認労務士を紹介して直接相談を受けられるよう支援し、申請手続きについて明確な案内を受けられるようにしました。
当社は、当時の状況について、互いに異なる記憶や認識が存在する可能性があることを理解しています。ただし、オンライン上で拡散されている一部の内容は、当社が確認した事実関係とは異なるため、これを訂正したいと考えています。
確認されていない情報や推測によって、当社およびクリエイターの名誉が傷つけられることのないよう、切にお願いいたします。
もし元社員が望むのであれば、本人または代理人を通じて、本人が話しやすい方法でお話を伺い、会社として対応すべきことがあれば積極的に話し合いたいと考えています。対話を行うかどうか、その方法については、全面的に本人の意思を尊重します。
当社は公認労務士の助言を受けながら、労働環境や関連制度を継続的に整備しています。今回の件をきっかけに勤務環境を見直し、不十分な点があれば改善してまいります。
何よりも、元社員の回復を心から願っています。
KIDSWORKS


