俳優キム・ジュヒョクさんがこの世を去ってから、9年が経った。
今もなお、彼が残した作品と笑顔は、多くの人々の記憶に刻まれている。
キム・ジュヒョクさんは2017年10月30日、交通事故により突然この世を去った。
当時、キム・ジュヒョクさんは自ら車を運転し、ソウル・江南(カンナム)区三成洞(サムソンドン)のマンション正門付近で別の車と衝突した後、車両が転覆する事故に遭った。すぐに病院へ搬送されたものの、意識を取り戻すことなく息を引き取った。享年45歳。
前方車両の運転手は警察の調べに対し「追突直後、キムさんが胸を押さえていた。その後、急に再び車を発進させてマンションの壁にぶつかった」と証言。これにより、事故直前に心筋梗塞を起こした可能性も指摘された。国立科学捜査研究院の解剖結果によると、死因は頭蓋骨骨折などによる頭部損傷と判明した。

突然の訃報を受け、映画界や放送界だけでなく、彼を愛した多くの人々から追悼の声が相次いだ。
俳優キム・ムセンの息子であるキム・ジュヒョクさんは、1998年にSBS第8期公開採用タレントとして本格的に俳優活動をスタートした。
その後、ドラマ『カイスト~天才たちの青春日記~』『プラハの恋人』『ホジュン~伝説の心医~』をはじめ、映画『クァンシクの弟クァンテ』『妻が結婚した』『ビューティー・インサイド』『コンフィデンシャル/共助』などに出演し、着実にキャリアを積み重ねた。
大衆により身近な存在として知られるきっかけとなったのは、バラエティ番組だった。キム・ジュヒョクさんは2013年、KBS2『1泊2日』にレギュラー出演し、2015年までメンバーたちとともに韓国各地を巡った。
作品で見せていた真面目なイメージとは異なり、どこか抜けた人間味あふれる姿で笑いを届け、「クテンイ兄さん」という愛称でも親しまれた。死去から9年が経った今も、『1泊2日』のメンバーや視聴者にとって、キム・ジュヒョクさんを思い浮かべる際に真っ先に浮かぶ呼び名の一つとなっている。

俳優として新たな全盛期を迎えようとしていた時期だったことも、突然の別れをより惜しませた。
遺作となった映画『毒戦 BELIEVER』(2018)では、アジア最大の麻薬王チン・ハリム役を熱演。同作で第39回青龍映画賞、第55回百想芸術大賞の助演男優賞を受賞し、改めてその演技力を高く評価された。
演技とバラエティを行き来しながら独自の魅力を見せてきたキム・ジュヒョクさんは、45歳の誕生日を迎えてから1カ月もたたないうちに、突然この世を去った。
9年という月日が流れた今も、“クテンイ兄さん”の親しみやすい笑顔と、スクリーンで見せた俳優キム・ジュヒョクさんの姿は、多くの人々の記憶に残り続けている。


