俳優チョ・ジヌンは引退したが、彼が演じたイ・ジェハン刑事は戻ってくる。
10年ぶりに韓国で披露される続編『2度目のシグナル』(原題)が、物議を醸した俳優を起用する選択をし、別の課題を抱えることになった。
去る11月6日、tvNは公式コメントを通じて来る12月7日より『2度目のシグナル』を月火ドラマとして編成すると明かした。
2025年、チョ・ジヌンの少年犯罪の前科を巡る議論と引退宣言により、公開の可否が不透明になっていた作品が、ついに放送を確定させたのだ。
しかし、今回の決定の核心は、編成の確定ではない。制作側が、チョ・ジヌンの出演場面を修正するため、AIでの代替まで検討したものの、結局、元の撮影分を使うことにしたという点だ。
tvNは、映像技術を活用した修正方法を模索し、AIを使ったテストも行ったと説明。しかし、演技と物語の流れを自然に具現するうえで、技術的な限界があり、最終的に適用することは難しいと判断した。
そうして、チョ・ジヌンが演じたイ・ジェハン刑事は、そのまま視聴者に披露されることになった。tvNが掲げた理由は、作品に参加した多くの人々の努力だ。俳優1人だけの作品ではないということだ。
tvNは、「出演者個人に対する評価と作品そのものの価値、そしてこれに参加した創作者たちの努力は切り離して捉える必要があると考える」と明かした。

実際、ドラマには俳優だけでなく、脚本家や監督、撮影・照明・美術など、数多くの制作者の時間と努力がある。1人の俳優の問題によって完成された作品が、丸ごと公開されない状況が、果たして最善なのかについて考えざるを得ない。
その一方で、視聴者の意見は、また別の問題だ。チョ・ジヌンは、未成年だった頃に誤った行動があったことを認め、俳優業からの引退を宣言した。ただし、当時提起された疑惑のうち、性的暴行に関する行為については、所属事務所が否認した。
特に、1作目の『シグナル』で、チョ・ジヌンが演じたイ・ジェハンは不義に立ち向かい、事件の真実を最後まで追跡する刑事だ。正義と信念を象徴してきた人物であるという点において、俳優本人を巡る問題と役とのギャップがより大きく感じられる可能性がある。
放送を待ちわびていた視聴者の間でも、反応は分かれている。長い間待っていた作品を今からでも見ることができて幸いだという意見がある反面、チョ・ジヌンが演じるイ・ジェハンに以前のように没入できるだろうかという懸念もある。

制作側やほかの俳優の努力を守らなければならないという主張も、ドラマを見る視聴者の不快感を無視してはならないという指摘も、避けがたい。
tvNも、やはりこうした意見を意識したかのように、「作品の公開に、問題を擁護したり正当化したりする意味はない」と線引きをした。
ただ、作品を公開することと、視聴者がこれを受け入れることは、別の問題だ。テレビ局が、作品の価値を守るために下した決断だとしても、その選択に対する評価は、視聴者の役割だ。
10年待ったファンにとっては、嬉しい帰還だが、同時に解消すべき問題も残っている。チョ・ジヌンを引き受けることにしたtvNの選択が、作品を守る決定として受け入れられるか、無茶な判断とされるか、放送後に明確になる見通しだ。
なお、全8話で編成された『2度目のシグナル』は、韓国で12月7日に第1~2話を連続放送し、翌日に第3話を公開される。その後、毎週月曜日と火曜日の22時に放送予定だ。
(記事提供=OSEN)
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