メタデータ株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:野村直之)は、社内マニュアルやローカル情報をもとに高精度な回答を生成する RAG(Retrieval-Augmented Generation)エンジン 「ChatBrid(チャットブリッド)」 に、新たに 「追加不要語リスト編集機能」 と 「ユーザー辞書追加・編集機能」 を追加しました。
これらの機能により、方言や現場特有の言い回しを含むテキストでも正確に解析でき、ChatBrid の検索・ランキング精度が一段と向上します。両機能は 2025 年 8 月以降に出荷する全製品へ標準搭載される予定です。
■ 不要語リストの役割
RAGが、質問文と知識レコード(チャンク)の類似度を算出する際に、意味の薄い語(例:「こと」「の」「えー、」「はい」等)がスコアに影響すると本質的に関連性の低いレコードが上位に現れることがあります。特に、例えば音声認識したテキスト中の、「はい」「うん」「うーん」などの相槌や言い淀みの類が大きな弊害をもたらします。
ChatBrid ではこれまでに様々な種類の数百語を不要語として標準登録し、平均精度を高めてきました。今回の強化により、ユーザー自身が追加・編集できる独自リストを持てるようになりました。
■ 追加不要語リスト編集機能
完全ノーコードの管理画面に、以下の操作を追加しました(下図参照)。
(1)[不要語の追加] をクリック
(2) “不要語の追加” ダイアログに任意の語を入力し [追加]
追加後は (3)[不要語の編集] で修正・削除が可能
これにより、相づちや方言など組織固有のノイズ語を除外し、検索・ランキングの精度を高められます。

図:不要語の追加・編集画面イメージ
■ ユーザー辞書追加の意義と効果
ChatBrid は従来から未知語の品詞・属性を自動推定していましたが、利用組織で頻出する専門用語や、文字種が混在する複合語(例:「令和コメ騒動」)を辞書登録することで、
● トークナイザーによる分割精度が向上
● 用語を 1 つの概念として正確に扱える
● LLM の性能差に左右されず安定した回答品質を維持
といった効果が得られます。関連語との関係性(例:1918 年の米騒動)も適切に評価されるため、ナレッジランキングの信頼性がさらに高まります。
■ 今後の展望
メタデータ株式会社は、以下の取り組みを通じ ChatBrid を進化させます。
● 専門用語向けシャドウプロンプト作成支援による精密制御
● 多言語対応の拡充と分野横断ナレッジ連携の強化
● 知識アクセス権限を考慮した AI エージェント連携の厳格化
自然言語処理技術の高度化を推進し、ChatBrid はより正確で信頼性の高い業務支援 AI へと成長を続けます。
配信元企業:メタデータ株式会社
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